二話
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思うから…
「まだ……ダメなのか…」
「ゴメンね。約束してたのに…」
アスとはミルテ同様、初等部からの付き合いでよく一緒に特訓した仲なんだ…。まぁ僕は近接、アスは遠距離だから苦手克服のし合いだったけどね。
初等部四年。初出場で都市本戦まで進んで最年少記録で都市本戦二位になった年。僕とアスは一つの約束をした
「確か俺はもっと強くなる。そしたら一緒にインターミドルに出ようだったかな?」
「よく覚えているな……。そんな昔の事……」
昔ってそこまで昔でもないよ?ほんの三年前の話だよ
「インターミドルの事は気にするな……。俺は一人でもいける…」
「うん」
少し話していると女子の方がざわついた…
「どうしたんだろ?」
「誰か怪我でもしたか……?」
「様子見に行ってみようか」
体育館を半分に区切って半分を女子、半分を男子で使っているんだ。半分に区切った場所に行けば、女子の体育風景を見れるんだけどね…
普通は行かないよ?女子の方の先生は男子の先生より怖いから…
「どうかした?」
近くにいたクラスの女子に聞いてみる。
「あ、ちょうどいい所に。ミルテが少しね」
「ミルテに何かあったのか……?」
「あれ」
女子が指さす方を見る…
「……!!」
「ミルテ!」
体育館の床に倒れているミルテの姿…
僕とアスは区切りを越え、ミルテの近くに急ぐ
「ミルテ」
「なんだ。幼馴染みの二人か」
ミルテの近くには先生もいた…
「アス。どう?」
「気絶してるだけだ……。外傷はない…」
良かった…
「クルスはエシェルの事、保健室まで連れて行ってやってくれないか?」
「わかりました…」
アスはミルテを背負い、走って行ってしまった。
「さて…」
ミルテのいた方向とは別の方向を向く先生
「寸止めって話、聞いてなかったのか?ストラトス」
「すいません。少し力を入れ間違えました」
ミルテの相手、碧銀の髪に虹彩異色の瞳。アインハルト・ストラトス…
「力入れ間違えたって、私の目には間違えた様には見えなかったが?」
「少しいいですか?」
話に割って入る…
「ストラトスさん。ミルテの防護《フィールド》を抜かないでくれたのはありがとう。目立った外傷はないみたいだから安心して」
それを言うとこちらを見ていたストラトスさんの目から不安が少しだけ消えたようだ…
「でも、防護を抜かないように手加減が出来る人が寸止めを忘れるはずないですよね?」
「っ!?」
「ミルテが何か失礼な発言でもしたのかな?それだったら、僕が代わりに謝るよ」
普段の仕草からして
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