第四十九話 合鏡その三
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「それじゃあね」
「一緒にな」
「やっていこう」
「何かお二人を見ていますと」
護刃は微笑んで言った。
「自分もって」
「思えるわね」
嵐も言ってきた。
「誰かと一緒にいたいって」
「そうですよね、それもずっとって」
「そうよね」
嵐は護刃に頷いて答えた。
「本当に」
「はい、それじゃあ私達も」
「私達なのね」
「あっ、またお話します」
草薙が地の龍であることをここで思い出して今は隠そうと思ってこう言って誤魔化した、そしてまた言うのだった。
「戦いが終わったら」
「そうしたらなのね」
「はい、それで嵐さんも」
「空汰とね」
彼とのことはもう隠さなかった。
「ずっとね」
「運命は変わりましたし」
「それならね」
「そうですか、それじゃあ」
「空汰と一緒にいるわ」
「ずっと」
「二人みたいに」
神威と小鳥を見て話した。
「そうしたいわ」
「ですね、人間なら」
「こうも思うわね」
「そうですよね」
こうした話をしてだった。
嵐は出陣の準備に入った、空汰にそのことを話すと。
彼はベッドの中から上体を起こしてだ、彼女に言った。
「封真はもう一人の神威や」
「添え星ね」
「そやからな」
だからだというのだ。
「その力はな」
「かなりのものね」
「かむいはわい等の中で最強やな」
「そう言っていいわね」
「その神威と同じだけの力があるんや」
だからだというのだ。
「戦うとしたらな」
「気をつけることね」
「そや、封真に勝ったらな」
「私達の勝利ね」
「それが決まるけどな」
「最後の彼が一番強いから」
「気を付けてな」
そうしてというのだ。
「行くんや」
「そうするわ。あともう」
「歩ける様になってきたで」
空汰は嵐に笑顔で答えた。
「傷は快方に向かってるわ」
「そうよね」
「そやからな」
だからだというのだ。
「あと少しでな」
「完治するわね」
「ああ、ただ戦いに復帰出来るかは」
このことはというのだ。
「無理やろな」
「あと少しで終わるから」
「そやからな」
それ故にというのだ。
「悪いな」
「いいわ、貴方は充分戦ったわ」
これが嵐の返答だった。
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