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イタリア語でオッケー
第二章

[8]前話
「イタリア語とスペイン語って」
「そうなの」
「同じラテン系の言葉でね」
 イタリア語とスペイン語はというのだ。
「方言位の違いしかないのよ」
「そうなの」
「そう、そして」
 そしてというのだ。
「ポルトガル語もフランス語もね」
「同じラテン系の言葉だから」
「もう普通にね」
「会話通じるのね」
「だからマルコもね」
 イタリア語しか喋ることが出来ない彼もというのだ。
「普通にね」
「アルゼンチンに行って」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「お母さんに会いに行ったのよ」
「そうだったのね」
「映画の撮影でもね」 
 ミレッラは真利亜にこちらの話もした。
「イタリアからスペインに行って」
「撮影するの」
「西部劇そうしていたのよ」
 マカロニ=ウエスタンである。イタリア映画も西部劇があったのだ。
「これがね」
「それで現地で普通にやり取り出来たのね」
「そうよ、本当にね」
「イタリア語とスペイン語て変わらないのね」
「フランス語ともね」
「そうなのね」
「だからマルコがフランスに行っても」 
 例えそうしてもというのだ。
「普通にね」
「お話出来たのね」
「だからイタリア語かスペイン語覚えたら」
 そうすればというのだ。
「かなり便利よ」
「イタリアでもスペインでも中南米でも困らないのね」
「お話にはね、フランスでもね」
 こちらでもというのだ。
「だから便利よ」
「それはいいわね、それじゃあイタリア語教えて」
「いいわよ」
 ミレッラはにこりと笑って応えた、そうして真利亜にイタリア語を教え真利亜もお礼に彼女に日本語を教え。
 二人は親友同士になった、二人は長じて真利亜はイタリア語の先生ミレッラは日本語の先生になった。二人はそれぞれよく旅行に行ったが多くの地域で言葉には困らなかった。イタリア語を喋ることが出来たので。


イタリア語でオッケー   完


                     2023・12・15
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