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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第184話:希望に溢れる世界を愛して
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ってた……なんてセリフ、今は聞きたくないね。今はあれをどうするかが先決だ。あっちを何とかしないと、アンタらが嫌いな支配をあのロクデナシがやり始めるぞ?」
その言葉にサンジェルマンがハッと顔を上げアダムを見る。こちらを見下すその姿に、サンジェルマンは嘗て自分と母を蔑ろにした古代の貴族の男の姿を重ね合わせ怒りの炎を燃やした。
「〜〜〜〜ッ! 颯人君、お願いがあるのだけれど……」
「皆まで言うな。分かってる。一緒にあの男を倒そうってんだろ?」
サンジェルマンは颯人の言葉に頷きながら、スペルキャスターのフリントロックピストルを取り出した。
「今更な上に、図々し物言いなのはわかってる。それでも、だとしても……」
「良いよ、その話乗った」
「……本当に?」
「多分父さんも、俺と同じ判断をした筈だから」
「……フッ。そう……」
言われてそうかもしれないと、サンジェルマンは笑みを一瞬浮かべた。そして一頻り笑うと、カリオストロ・プレラーティと頷き合い颯人の隣に立つ。自分の横に並び立つ嘗ての結社幹部達に、颯人は仮面の奥で口角を上げ笑みを浮かべた。
「さぁて、タネも仕掛けも無いマジックショーは、これからだ!」
〈フレイム、ドラゴン。ボー、ボー、ボーボーボー!〉
神の力を手にしたアダムと対峙すべく、颯人もドラゴンの力を引き出し本気となる。その彼の隣でサンジェルマンがファウストローブを纏い、4人でアダムと対峙する。
上空から4人を見下ろすアダムは、その際に颯人の体から立ち上るドラゴンの形をしたオーラに目敏く気付いた。
――あれは…………――
本人達は気付いていない颯人の身に起きている異変。それにいち早く気付いたアダムは、4人を見下ろしながら嘲笑う様な笑みを浮かべた。
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