第一章
[2]次話
猫にも優しい犬
ふわりは人懐っこく優しい娘だ、それは人や犬に対してだけでなく。
「クゥン」
「ニャ〜〜ン」
「猫にも優しいな」
ふわりの飼い主である国咲家の息子である洋介はふわりが親戚の人が家に連れて来たアメリカンショートヘアの雄の子猫に遊んであげているのを見て言った。
「ふわりは」
「いや、実は心配だったんだよ」
子猫の飼い主の親戚の男性が言ってきた。
「果たしてどうなるか」
「ふわりと喧嘩しないかか」
「大人しくて優しい娘なのは知ってたよ」
ふわりがそうした娘であることをというのだ。
「けれどね」
「犬と猫って結構喧嘩するしな」
「そうなることがあるから」
だからだというのだ。
「心配していたけれどね」
「こうしてだよな」
「仲よく優しくしてくれているから」
見れば姉の様に接している、子猫をあやしてもいる。
「嬉しいよ」
「犬と猫は結構喧嘩しても」
洋介はそれでもと言った。
「仲がいい場合もあってな」
「ふわりはそうなんだね」
「そうなんだな」
「ふわりはそうした娘だ」
国咲家の父である文太がここで言ってきた。
「誰にもな」
「優しいんだね」
「ああ、人や犬だけでなくな」
「猫にもだね」
「他の生きものにもな、誰に対してな」
こう親戚に話した。
「優しいんだ」
「そして仲よくしてくれるんだ」
「そうした娘なんだね」
「性格がいいんだ」
文太はふわりについてこうも言った。
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