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夢幻水滸伝
第三百二十八話 時間を操る力その十一

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「そのうえで、です」
「大量生産を行い」
「そのうえで売っていく」
「それで収入を得ますね」
「州も」
「工場が栄えますと」
 即ち工業がというのだ。
「それを経営している企業が儲かり」
「雇用が生じます」
「そして経済が活性化してです」
「州全体の利益にもなります」
「そうなります」
「そやからです」
 だからだというのだ。
「工業もです」
「施設を充実させ」
「そのうえで、ですね」
「発展させますね」
「今以上に」
「農業は順調なので」
 こちらの産業はというのだ。
「今は工業ですね」
「より力を入れていきますか」
「施設についても」
「そうしますか」
「最新の技術を導入し」
 工場即ち工業にというのだ。
「発展させます、あの工場ではラジオを造っていましたが」
「よりよいものを多く造り」
「そして売る」
「州内でも売って」
「州外にもですね」
「そうしていきましょう、あとナイロン工場のお話を聞きましたが」 
 こちらの品の話もするのだった。
「やはりです」
「そちらもですね」
「最新の設備で多く造り」
「そして売りますか」
「そうしていきます、あらゆる製品をです」
 この世のというのだ。
「質を向上させ」
「多く造り」
「そして売る」
「そうしていきますね」
「それが利益になるので、それに」
 ミッチェルはさらに言った。
「いい製品に囲まれますと」
「生活もよくなりますね」
「我々も」
「そうなりますね」
「いい生活をしたい」
 ミッチェルは切実な声で話した。
「それこそが人の望みですね」
「究極的にはそうですね」
「もうそれが望みです」
「いい製品に囲まれいいものを食べ」
「いいものを飲んで食べる」
「殆どの人がそうしたいです」
「ペンや紙も」
 ミッチェルは今官吏達に書類仕事をしながら話しているがそれに用いているペンや紙も見て話した。
「よいものを使いたいですね」
「左様ですね」
「そう言われますと」
「無意識に思います」
「いいものがあると聞くと」
「それを使いたいと」
「そうですさかい」 
 ミッチェルは官吏達に話した。
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