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夢幻水滸伝
第三百二十八話 時間を操る力その九

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 ミッチェルはデモインとその周辺からさらに勢力を拡大することにもした、州の街や村に使者を送って自分達の勢力に入る様に言っていった。
 来る者も拒まなかった、それでだった。
「オカウンシルブラス、ダベンポートと」
「道に沿ってですね」
「勢力を拡大することにしてです」
 デモインの市長そしてギルドの受付の女に夕食のバーベキューを楽しみながら話した、ミッチェルは今は家を提供してもらいそこで暮らしていてその庭で食べているのだ。
「そしてそれがです」
「成功していますね」
「使者を送るとどんどん降ってくれて」
「そしてですね」
「自分達から降る街や村も多いですね」
「そうして州の南部を掌握しましょう」 
 その戦略を話した。
「シーダーラビッズやデニソンも掌握したので」
「さらにですね」
「南部の掌握を進めますね」
「バーリントンもです」
 この街もというのだ。
「近いうちに掌握しまして」
「そしてですね」
「南部を掌握すれば北部ですね」
「そちらに勢力を拡大させますね」
「次は」
「そうしましょう、出来れば戦はしたくないですが」
 それでもとだ、ミッチェルは二人に肉を食べつつ話した。
「しかしです」
「必要ならですね」
「戦いますね」
「そうするしかないです」
 こう言うのだった。
「やはり」
「そうですね」
 それはとだ、女は肉を焼きながら応えた、火の上に置かれた網の上で串に刺された牛肉に野菜が焼かれている。
「その時は」
「あたくしも出て」
 そうしてというのだ。
「戦いますし」
「そのお力を使われますね」
「今は街や村を攻めるのに出ていませんが」 
 それでもというのだ。
「必要ならです」
「出陣して」
「そしてです」
「街や村を攻略しますか」
「神具も使って」
 バンダースナッチの時計をというのだ。
「そうします」
「そして勝ちますか」
「はい、ただです」
 こうもだ、ミッチェルは言った。
「勝っても乱暴狼藉はです」
「許さないですね」
「報酬は出しますさかい」
 将兵達にというのだ。
「それで楽しんでもらって」
「略奪等はですね」
「厳禁です」 
 絶対に許さないというのだ。
「何があっても」
「若しそうした行為を行えば」
「死刑もあります」 
 ここは厳密に言った。
「冗談抜きに」
「そうですか」
「はい、軍法会議にかけて」
 そうしてというのだ。
「容赦しません」
「その時はですね」
「普通の犯罪者にも凶悪犯には厳罰ですが」
「軍も然りですね」
「そういうことです」 
 確かな声での言葉だった。
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