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夢幻水滸伝
第三百二十八話 時間を操る力その五

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「その時は」
「そうですか」
「ですから」
 それ故にというのだった。
「如何でしょうか」
「そうしてくれますか」
「それでどうでしょうか」
「いえ、支えてもらうのやなくて」
 ミッチェルは市長に真剣な顔になって答えた。
「逆に支えようとです」
「思われましたか」
「そのお言葉を受けて思いました」
 市長の今のそれをというのだ。
「星の人は世界を救うのが責務です、それやとです」
「支えるのではなくですか」
「支える、そうしないとあきません」
「では」
「旗揚げさせてもらいます」
 意を決した顔で言った。
「そしてです」
「この世界をですか」
「救います、そしてまずは」
「このアイオワ州をですか」
「平和にします」 
 このことを約束した。
「必ず」
「そうですか、では」
「これより棟梁になります」
 旗揚げをしてとだ、こう答えてだった。
 ミッチェルは旗揚げを宣言した、するとまずはデモインが勢力圏となりその周辺の街や村もだった。
 彼の旗挙げを聞いた瞬間に勢力に入りたいと申し出た、彼はその申し出を受け入れて迎え入れてだった。 
 政に入ったが彼はその中でデモインの市長に共に朝食を食べる時に話した。
「何かとやることが多くて」
「ご多忙ですね」
「はい」
 そうだというのだ。
「ほんまに」
「そうです、政はです」
「次から次にやるべきことが出て来て」
「休む暇がありません」
「そうですね、そうですさかい」
「旗揚げをされてからですか」
「忙しいです、冒険者やった時は」
 その時のことも話した。
「以来を探して受けて」
「それを達成して」
「報酬貰ってて戦とかはあっても」 
 それでもというのだ。
「一人やと思えばです」
「気が楽でしたか」
「そうでした」
 こう市長に答えた、そしてだった。
 アメリカンクラブサンドを口にして林檎のジュースを飲んでだった、そのうえでハムサンドを食べている市長に話した。サンドイッチのセットにビーフシチューに鰐のフライといったものでデザートにメロンが用意されている。
「危険はあっても」
「今は危険がなくてもですね」
「忙しいです、楽な生き方はない」
 市長にこうも言った。
「そうですね」
「働くならそうですね」
「そうですね、まあ紐になれば」 
 市長に笑ってこうも言った。
「そうでもないですが」
「紐とは」
「世の中そうした手合いもいますね」
「ジゴロともいいますね」
「女の人でもいますね」
「それはそうですが」
「あたくしはですね」
「そうした生活を送られる方には見えないですが」
「ファーザーもマザーも働いてますよ」
 こう市長に返した。
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