第三百二十八話 時間を操る力その四
[8]前話 [2]次話
「今のデモインそして州の状況を簡単にお話して宜しいでしょうか」
「はい、まずはそれを聞きたいです」
「それをお話しまして」
そしてというのだ。
「どうすればいいか答えてくれますか」
「政において」
「そうしてくれますか」
「ほな」
それならとだ、ミッチェルも頷いてだった。
市長から話を聞いた、そして問題への対策を述べたが。
市長は最後まで聞いてだ、ミッチェルに答えた。
「全て答えてくれて」
「そうしてですか」
「はい、そしてです」
そのうえでというのだ。
「どれもが私の予想以上に優れた回答でした」
「そうでしたか」
「これが星の方とです」
その様にというのだ。
「思いました」
「そうでしたか」
「もうです」
それこそというのだ。
「今すぐ旗揚げをされて」
「州の統一をはじめても」
「問題ないとです」
こう言うのだった。
「考えます」
「そうですか」
「ですから」
それでというのだ。
「是非です」
「ここはですね」
「旗揚げをされて」
そうしてというのだ。
「州の統一を目指して下さい」
「そうですか」
「御願い出来ますか」
「そこまで言われるなら」
ミッチェルは市長に真剣な顔で答えた。
「やらせてもらいます」
「それでは、ただ」
ここでだ、市長は。
部屋の壁の時計、ギリシア数字で時間が書かれている木製のそれを見て驚きの顔で言ったのだった。
「時間の流れが遅いですね」
「これ使いました、時間が長くなると思ったので」
ミッチェルは微笑んで懐から一つの懐中時計を出して答えた。
「あたくしの神具バンダースナッチの時計です」
「それを使われたんですか」
「これは時魔術師のあたくしの術の威力を極めて高め」
そうしてと市長に話した。
「使えばあたくしが指定した場所の時間の流れをコントロール出来ます」
「速くしたり遅くしたり」
「そう出来る神具でして」
「それを用いられて」
「朝までかかるお話になりますと」
ミッチェルは笑って話した。
「市長さんのお仕事にも差支えが出ますね」
「そこまで考えられてですか」
「はい」
そうだとここでも笑顔で話した。
「余計なことだったでしょうか」
「いえとんでもない、お気遣い有り難うございます」
市長は率直に礼を述べた。
「まことに」
「そう言ってくれますか」
「はい、それでなのですね」
「これからですが」
「旗揚げをして」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「州の統一をお願い出来ますか」
「あたくしに出来るかどうか」
「当然我々も全力でお支えします」
市長はミッチェルに約束した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ