第百三十話 最高のカードその四
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「私はこの度です」
「こう言われたんですね」
「はい。そして今悪い経験もと言いましたね」
「そうでしたね」
「これは悪事ではなく」
「そうした経験じゃないんですね」
「辛い思い痛い思い」
そうしたというのだ。
「トラウマになったりする様な」
「そうした経験ですか」
「人は生きていますと」
「そうした経験もですね」
「します」
そうなるというのだ。
「ですがそこからもです」
「得られるものがありますか」
「そしてそれを心の中で認識を変えて」
そうしてというのだ。
「いい経験に昇華することもです」
「出来ますか」
「左様です」
こう咲に話した。
「これが」
「そうなんですね」
「そうです、人間はです」
「悪い経験をですね」
「自分の中で認識を変えることも出来ます」
「悪い経験も」
「例えば嫌な人に出会う」
こうした経験のことも話した。
「これは嫌な経験ですね」
「嫌な人に出会うと」
「ですがそうした人になりたくないと思い」
その嫌だと思った人物の様な人間にだ。
「自分を律し磨くなら」
「その人を反面教師にしてですね」
「それはです」
「いい経験になりますね」
「嫌な人に出会うことは不愉快です」
速水ははっきりと言い切った、実際に世の中にはそうした輩もいて出会うだけでそうなるものである。
「しかしです」
「その人を反面教師にして」
「ああはなるまいと思い」
そしてというのだ。
「自分を律するならです」
「いいんですね」
「そうなります、悪い経験もです」
「昇華出来ますね」
「はい」
まさにというのだ。
「左様です」
「そうなんですね」
「悲しい思いをしても」
それでもというのだ。
「それもです」
「昇華出来ますね」
「左様です」
「そうですか」
「そしてその経験を」
「悪い経験でもいい経験にして」
「積んでいけば」
そうすればというのだ。
「人は成長します」
「そうなりますか」
「はい」
咲に微笑んで答えた。
「そうなのです」
「そうしたものですか」
「小山さんはこれからです」
咲にこうも言った。
「どんどんです」
「経験を積むことですね」
「積めば積むだけです」
「人としてよくなっていきますね」
「そうです、恐れないで下さい」
「悪い経験も」
「嫌な思いをされても」
それでもというのだ。
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