第七幕その四
[8]前話 [2]次話
「神戸のものだね」
「そうだね」
「最近先生頭の中で使う言語日本語がメインらしいけれど」
「そっちも神戸訛りだね」
「そうなっているわね」
「そうなったよ」
まさにというのです、先生にしても。
「僕もね」
「成程ね」
「それでラーメンにも影響するんだね」
「地域性が」
「アンケートにしても」
「そういうことだよ」
皆に微笑んでお話しました。
「このことはもうね」
「予想しているわね」
「先生にしても」
「そうだね」
「もうね」
実際にとです、先生はです。
笑顔で言ってそうしてでした、そのうえで。
皆で晩ご飯を食べます、今夜はキムチ鍋でしたがその〆にトミーが用意したものは何かといいますと。
「ラーメンにしたんだ」
「はい、インスタントです」
トミーは先生に微笑んで答えました。
「そちらにしました」
「それもいいね、韓国ではね」
「お鍋の〆にですよね」
「チゲ鍋、プテチゲとかにね」
こうしたものにというのです。
「インスタントラーメンを入れてね」
「食べますね」
「日本でも最近はね」
「お鍋の〆にラーメンを入れますし」
「インスタントの場合もね」
先生はトミーがインスタントラーメンを入れるのを見つつお話しました。
「あるよ」
「そうですね」
「そしてね」
先生はさらにお話しました。
「お酒を飲んでもね」
「合いますね」
「これまでも飲んでいたけれど」
冷たい日本酒を飲みつつ言う先生でした。
「ラーメンを食べる時にもね」
「飲まれますね」
「そうするよ」
実際に飲んで言う先生でした。
「この通りね」
「そうですね」
「いや、キムチ鍋自体がね」
「キムチにお肉に茸にコッテジで」
「お酒に合うけれど」
それだけでなくというのです。
「ラーメンもあると」
「尚更ですね」
「お酒に合っていて」
「どんどん飲めますね」
「いい感じだよ」
「そうですね、ただ」
ここでトミーはふと思ったお顔になって先生に言いました。
「韓国でもよくラーメン食べますね」
「うん、食べるよ」
先生もその通りだと答えます。
「インスタントラーメンもね」
「よく食べますね」
「ただ味はね」
そちらはといいますと。
「あちらの味になっているよ」
「韓国のですね」
「今や世界各国にインスタントラーメンはあって」
そのインスタントラーメンを自分のお碗に入れます、見ればトミーもそうして皆もそれぞれ食べています。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ