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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
二十五話〜陸曹の過去
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。ここにいる意味は何かを。そんな時に来た通信だった。
「ザフィーラの旦那か」
[出ないのですか?]
ストームレイダーが話しかけてきた。
「そうだな……」
少し迷ったが、通信を繋いだ。
「ようやく出たか。ヴァイス」
「用件は何すか?」
「いや、用があるのは私ではない」
「?」
「今変わる。ちょっと待っていろ」
そして旦那と通信を変わったのは、
「お兄ちゃん、久しぶりだね」
「ラグナ…………」
俺がミスショットで光を奪った妹だった。
side ザフィーラ
「全く、あいつの世話焼きも大概だな」
俺は独自にヴァイスの事を調べたランスから妹と向き合わせる機会を作ってやってほしい、と頼まれヴァイスの妹、ラグナのことを探していた。
そして、ようやく見つけてヴァイスと通信を繋ぐことに成功した。
後は無粋な部外者は去るのみだな。
(あとは君次第だ。頑張ってくれ)
(はい。ありがとうザフィーラさん)
さて、俺も仕事に戻らねばな。
side ヴァイス
「あのね、あの事件の時の傷、もう消えたんだよ。眼帯もそろそろしなくてもよくなるんだ」
「そうか………」
あの時以来、まともに向き合うのは久しぶりだ。
「お兄ちゃんの怪我、ランスさん、だっけ?その人が治してくれた、ってザフィーラさんから教えてもらったんだ。今度お礼言いにいかないとね」
「あ、ああ……」
「……お兄ちゃん」
ラグナの声のトーンが少し変わった。
「私は、怒ってないし、恨んでなんていないよ。お兄ちゃんと昔みたいに笑ってお話できるような関係に戻りたいだけなの」
「…………」
「お兄ちゃんはどうなのかな、聞かせてほしい」
「俺は………」
そんな時俺の頭をよぎったのは、
――― 生きてるんならやり直しはいくらでもきくだろう? ―――
先ほど言われた旦那の言葉。悩んで、情けなくて、悔しくて、それでふさぎ込んでしまった。
だけど、
「お前が許してくれるなら、やり直したい」
あの事件以降初めてしっかりとラグナの顔を見つめて言った。
その目は痛々しかったが、それでも目をそらさずに言い放った。
「………うん!」
そして、久しぶりに、本当に久しぶりにラグナの笑顔を見ることが出来た。
「それじゃ、この事件が片付いたら、迎えに行くよ」
「うん!待ってるね、お兄ちゃん!」
そうして俺は部屋を飛び出した。
side ランス
「さて、それじゃあ今回の件について説明するよ」
管制室にいるはや
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