第七幕その一
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第七幕 参加する人達が来て
神殿とシッグラトの中を会議の場に相応しい様に整えてからでした、魔法使いは皆に笑顔で言いました。
「さて、後はね」
「皆が来てくれるだけだね」
「そうだよ」
臆病ライオンに笑顔で答えました。
「もうね」
「そうだね」
「準備万端整ったから」
だからだというのです。
「もうね」
「後は皆が来て」
「そしてね」
「会議を行うだけだね」
「そうだよ、本当にね」
「皆整ったね」
「有り難いことにね」
「しかし」
ここで神宝が言いました。
「オズの国にギルガメスさんがおられるなんて」
「思わなかったね」
ジョージも言いました。
「あの人までって」
「メロポタミアの神々や英雄もおられるんだね、オズの国は」
カルロスの口調はしみじみとしたものでした。
「エジプトや中国の神様だけじゃなくて」
「色々な神様がいるのね」
恵梨香の言葉もしみじみとしたものです。
「人だけじゃなくて」
「そうね、お伽の国だから」
だからだと言うナターシャでした。
「色々な神々もおられるのね」
「それがオズの国なのよ」
ドロシーは神宝達五人に微笑んで答えました。
「色々な神話の神々もね」
「おられて」
「それでそれぞれ楽しく過ごされているんですね」
「人がそうしているみたいに」
「神々も」
「そんな国なんですね」
「神人和楽っていうのね」
ドロシーはにこりと笑ってこうも言いました。
「オズの国は」
「神々も人も仲良く楽しく暮らしているってことだよ」
かかしがその言葉の意味を説明しました。
「要するにね」
「皆が仲良く楽しく暮らしている国だからね」
樵も言います。
「必然的に神々そうなるんだよ」
「だからギルガメスさんも日光浴してたんだね」
ボタンはこの人のことを思い出しました。
「気持ちよく」
「いや、皆仲良く楽しくが一番だよ」
腹ペコタイガーはまさにと言いました。
「本当にね」
「そうだよね」
トトは腹ペコタイガーの言葉に頷きました。
「それこそがね」
「うん、オズの国にいて嬉しいよ」
臆病ライオンの言葉はしみじみとしたものでした。
「本当にね」
「不満ないよね」
「ある筈がないよ」
腹ペコタイガーに即座に答えました。
「そんなものはね」
「そうだね」
「いや、不満を感じたことがなくて」
そしてというのです。
「何かすればどんどんよくなっていくんだよ」
「それならね」
「こんないいことはないしね」
「しかも皆仲良く楽しくなら」
「不満なんてね」
「感じることがないね」
「絶対にね」
こう言うのでした。
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