第二章
[8]前話
ずっと二人についてきた、二人はすぐに犬に愛情を持った。それでだった。
「アメリカに連れて帰りたいわね」
「ええ、ただ診察もしてもらってね」
「色々手続きして」
「そうしないといけないわね」
二人でモンテと名付けた彼を見ながら話した、彼は雄だったのだ。
「獣医さんを見付けて」
「それで見てもらってね」
「獣医さんとお話して」
「アメリカに送ってもらいましょう」
自分達の家にとだ、こう話してだった。
すぐに動物病院を探してそこで話をしてモンテを診てもらいアメリカに送ってくれる手続きの話もした、それを全て整えてだ。
二人はアメリカに帰って暫くしてからモンテを家に迎えた、モンテは二人を見るとすぐに尻尾を振って飛びついた。
それから二人と一匹の生活をはじめたがメイヴはその中でマギーに言った。
「若しかしてね」
「どうしたの?」
「モンテは私達を一目見てね」
そうしてと夕食の時に話した。
「家族になる人達だって思って」
「それでついてきたのね」
「そうかも知れないわ、運命の出会いだったのよ」
マギーにパンを食べながら話した。
「私達にとってね」
「自転車で欧州を旅行して」
「モンテネグロに来たあの時はね」
「そうなのね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「あの時旅行に行ってよかったわね」
「そうね、家族が出来たから」
「本当にね、ただ欧州に野良犬が多いのは」
「調べたら十万匹はいるみたいね」
「家族がいない犬はそれだけで可哀想だし」
メイヴはさらに言った。
「狂犬病の心配もあるし」
「何とかしないといけない問題ね」
「欧州のね」
「そのこと何とかして欲しいわね」
「モンテは家族に迎えられたけれどね」
それでもとだ、二人で話した。そのうえで一緒に傍にいるモンテを見た。家族になった彼は彼のご飯をとても美味しそうに食べていた。
アメリカに来た犬 完
2023・12・21
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