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星河の覇皇
第八十五部第四章 メキシコの思惑その十三

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「ユダヤ系への迫害の歴史では」
「連合ではですね」
「かなりのものでした」
「そうでしたね」
「何しろアジアではなかったので」
 ユダヤ系への迫害はだ。
「アメリカでも入国を制限していた時期はあっても」
「あの国はかつて」
「ユダヤ系の力が、でしたね」
「かなり強かったです」
 それこそ伝説的なまでだったという。
「ですから」
「あの国よりもですね」
「我が国の迫害は酷かったです」
「バルト三国やポーランドよりも」
 尚連合のポーランドは実はこの国の一部だ、リトアニアの血の強い市民達が連合についたのが連合のポーランドだ。
「さらに」
「そうでしたね」
「そのことを思いますと」
「大統領としては」
「いいお話ではありません」
 自国のことであるが故にだ。
「無論今はないですが」
「イスラエルという国があり」
「イスラエル市民への偏見もないです」
 なくなったというのだ。
「ユダヤ教についても」
「左様ですね」
「ですがそうした話があったことは」
「忘れてはならないですね」
「そう思います」
 こうガラサに話した。
「私としては」
「そうなのですね」
「はい、しかしですね」
「ホテルでの生活はです」
 これはというのだ。
「下手に屋敷で暮らすよりも」
「快適ですね」
「大統領もそう思われますね」
「実は今回だけでなく」
「ホテルに入られる度にですか」
「常にではないですが」
 それでもというのだ。
「思います」
「そうですか」
「はい」
 まさにというのだ。
「今もそうですし」
「そうですか」
「快適なことこの上ないです」
 ガラサに微笑んで話した。
「サウナもありますし」
「サウナですか」
「私はロシア人なので」
 それでというのだ。
「やはりです」
「サウナは欠かせないですか」
「これは」
 どうしてもというのだ。
「ですから」
「最高の暮らしがですか」
「今は出来ています」
 そうだとうのだ。
「まことに」
「ロシア人にとってサウナは絶対ですか」
「欠かせないとお話した通りに」
 まさにというのだ。
「それはです」
 まさにというのだ。
「どうしても必要です」
「お風呂としてですね」
「汗をかき身体の中の悪いものを出して」
「身体も清める」
 そうするものだからというのだ。
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