【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第7章】八神家が再び転居した年のあれこれ。
【第6節】背景設定7: ノーヴェとその姉妹たちについて。
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きず、ヴィヴィオたち五人のセコンド役も、リグロマたちに任せざるを得ませんでした。
この年、アンナ(16歳)は5回目の出場で、ついに「都市本戦・上位入賞(5位)」を果たしました。ファルガリムザ姉妹(13歳)も、2年目にしては悪くない成績です。
一方、ヴィヴィオとコロナは最初から『今年で最後にする』と決めていたのですが、結果としては、久々に地区予選で敗退してしまいました。
もちろん、決して『ノーヴェの不在が理由で、そういう結果になった』という訳では無かったのですが、ヴィヴィオとコロナの「少々不本意な最終成績」に、ノーヴェはいささか責任を感じてしまったようです。
一方、同85年の4月に、メグミ(15歳)が高等科に進学した頃には、トーマ(19歳)も自分の中で「81年当時の一連の出来事」に関して(特に、リリィの死に関して)ようやく一区切りをつけることができたようで、遅ればせながら真面目に職を探し始めていました。
そして、同年の10月には、最寄りの陸士隊に採用されました。今はまだ魔法が全く使えない状態なので、職種はデスクワーク専門の事務員でしたが、それでも、定職と定収入があるのは良いことです。
また、その月の半ば、ノーヴェは三か月あまりのリハビリを終えて退院すると、そんなトーマとメグミの状況を見て安心した後、(まるで「ヴィヴィオとコロナの選手引退」と足並みを揃えるかのように)リグロマたちに後を任せて、ナカジマジムの会長を「勤続5年半」で引退しました。
さらに、同月の下旬になって、「局による10年間の保護観察処分」が終わると、『これでもう、私が何をしても、保護責任者である父さんに「直接の」迷惑はかからなくなった』とでも思ったのか、ノーヴェは「自分自身を見つめ直すために」ふらりと長旅に出かけてしまったのでした。
そして、翌86年の11月、ノーヴェは丸一年あまりの長旅を終えて、ナカジマ家に戻って来ました。
『来年には、トーマとメグミが結婚するので、それに合わせて、ギンガとチンクは地上本部の近くに部屋を借り、二人でそちらへ引っ越す予定である』と聞かされると、ノーヴェは(八神提督と何やら「内密に」連絡を取り合った後)当分の間、ディエチとともにナカジマ家でそのまま「普通の生活」を送ることにします。
こうして、ノーヴェとディエチは(嘱託魔導師なので、時には局から「緊急招集」をかけられることもありましたが)それから何年もの間、トーマとメグミの「良き姉」として平凡に、実に平凡に暮らしたのでした。
(ノーヴェが丸一年余の間、具体的に『どの世界で何をしていたのか』に関しては、また第二部でやります。)
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