暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第7章】八神家が再び転居した年のあれこれ。
 【第5節】キャラ設定7: メルドゥナ・シェンドリールとその家族。
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)一昨年に首都圏へ転居していた祖父母を頼って、首都圏の空士訓練校に入学し、翌年には13歳で三等空士となって、そのまま首都圏の東側を担当する部隊に配属されました。
 新暦75年の春のことです。
 しかし、JS事件の際には、まだ一年目の新人だったので現場に出ることも許されず、悠然と空を行く〈ゆりかご〉を、無力感に打ちひしがれながら、地上からただじっと見上げていました。
 その巨大な戦船(いくさぶね)の中へ突入していった魔導師がいると聞いて、思わず尊敬の念を(いだ)きますが、彼女が「その魔導師の名前」を知るのは、もう何日か(あと)のことになります。

 その後、メルドゥナは「祖父母の家」に同居しながら、祖父ガドレウスのような執務官を目指して懸命に努力を続けました。
 77年には、両親たちも新築の「隣の家」に引っ越して来て、また(にぎ)やかな生活が始まります。
 78年の春には、姉デュマウザがいきなり結婚して驚きましたが、その年の暮れには思いがけず、祖母ラゼルミア(72歳)がぽっくりと亡くなってしまい、家族とともに悲しみにくれました。
 それでも、メルドゥナは執務官になるための努力を黙々と続けていたのですが、79年の秋には、ふとしたことから「空士として、どうしようもない挫折感」に襲われ、17歳で早々と、一旦はその夢を諦めてしまいました。

 以後、二年半に亘って、彼女の人生は迷走を続けました。
 翌80年の春には、とある男性と「本気の交際」を始めましたが、結局、その相手とも半年ほどで別れてしまい、81年の3月には(その男性には何も告げぬまま)長女ヴァニエスラ(通称、ヴァニィ)を出産。19歳で、いわゆる「未婚の母」になりました。
 しかし、翌82年の3月には、ふとしたことから初心に帰り、『自分もこの子が誇りに思えるような母親になろう。自分にとっての祖父のような「目標」になろう』と奮起して、長かった産休から復職し、娘の育児は「隣の家」に住む母親に手伝ってもらいながら、再び執務官を目指して心身を鍛え直しました。
 そして、メルドゥナは、まず83年の秋に「第一種・甲類」の補佐官試験に合格し、ギンガの紹介によって、84年の春からはティアナの許で二年間、現場担当補佐官を務めることになります。
(その際に、ガドレウスは可愛い孫娘の魔法資質をよくよく見極めた上で、彼女の魔法に最適化した特注のデバイス〈ヘヴィロッド〉をメルドゥナに贈与しました。)
【一方、ギンガは同84年の春から、チンクとともに本局所属の広域捜査官になっていました。ギンガとチンクは、その後もメルドゥナとは(主に、仕事の上で)長い付き合いを続けてゆくことになります。】

 さて、メルドゥナの背丈は「ミッドにおける成人男子の平均身長」を少し超えるぐらいで、大柄ではあっても「特別に大
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