【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第7章】八神家が再び転居した年のあれこれ。
【第4節】同85年の10月以降の出来事。
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ヴィオたちには内緒なのか」
「あの二人にとっては、思い出すだけでも、嫌すぎるだろうからね」
こうして、その日の「密談」は終了しました。
その後、〈ヴォルフラム〉は11月初日に、代わりの艦と無事に交代し、その翌日には、オルセアから〈本局〉へと戻って来ました。
少しばかり「被弾」していたため、そのまま「ドック入り」します。
また、はやては『いずれ必要となる〈ヴォルフラム〉の本格的な改修に備えて、できれば、もう一隻、自分専用の艦が欲しい』と〈上層部〉に申請しました。
(提督の「二隻持ち」は、現実には滅多に無いのですが、制度上は可能なのです。)
そして、その翌日、はやては〈本局〉の技術部で、クロノから極秘裡に〈玉座〉を見せられた後、素直な感想を述べました。
「で? 具体的な話、〈ゆりかご〉本体がもう無いのに、これは一体何の役に立つんや?」
「それは、まだこれから考えるところだが……有力候補としては、『全艦一括制御システム』とかかな。最終的には、ただ一人で戦艦を動かせるようになるかも知れん」
クロノの声には、珍しく熱がこもっています。
しかしながら、その「試作艦」が完成するまでには、ここからなお九年半の歳月を要したのでした。
また、その数日後(11月上旬)には、八神家が再び引っ越しをしました。
首都新市街の北部郊外に建つ「古びた洋館」には、まだ四年ほどしか住んでいません。海辺の家には九年以上も住んでいたことを考えると、転居のタイミングとしては、まだ少し早いような気もするのですが、今回は私的な理由の上に公的な理由まで重なってしまったため、もう転居するより他に仕方が無かったのです。
まず、私的な理由というのは、もちろん、ミカゲの問題です。
ミカゲは何かの拍子に「やらかして」しまう子なのですが、洋館の庭先は人目にも付きやすく、このままでは『生身の人間は、実は、はやてだけ』という「八神家の秘密」を守り続けることすら難しくなってしまうことでしょう。
(ヴィータとしても、ミカゲに少し稽古をつけてやりたいのは、やまやまなのですが、「守護騎士とユニゾンデバイスの組手」など、とても一般人に見せられる代物ではありません。)
さらに、公的な理由としては「提督昇進」に伴う「自宅における機密保持能力を強化する必要性」という問題もありました。
要するに、管理局の基準で言えば、この洋館は明らかに「一佐の自宅」に必要とされるセキュリティの水準を満たしていないのです。
〈上層部〉の本音としては、八神家をどこかの「官舎」に押し込めて監視の目を光らせたいところなのでしょうが、はやてたちとしては、何かと自由の利かない「官舎」に押し込められるのは避けたいところです。
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