【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第7章】八神家が再び転居した年のあれこれ。
【第3節】ユーノ司書長まで参加した合同訓練。(後編)
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り、といったところです。】
ウェンディ「でも、なんだって、また畑仕事なんてヤル気になったんスか?」
ルーテシア「実は、私、来月には管理局から、この島の土地や施設や周辺海域に関して『一代限りの終身所有権』を正式に譲渡される予定なんだけど」
キャロ「ちょっと待って、ルーちゃん! それって、かなりスゴいことなんじゃないの?」
ルーテシア「うん。ただ、もうしばらくしたら、管理局からの資金投入も打ち切られるからね。それまでには、自給自足の体制を整えておかないといけないのよ」
エリオ「ああ。それで、小麦の栽培を」
ルーテシア「島の東側の『三分の一』を水源地として保護し、残りの『北半分』も自然保護区にして、なるべく島の南西側の『三分の一』だけでやっていきたいと思ってるんだけど……それだけでも、広さは6000平方キロメートルほどあるからね」
スバル「三分の一でも、『夜長の島』と同じぐらいの広さがあるのか……」
ルーテシア「土地も割と肥沃だし、海底地形と湧昇流の関係で、周辺海域も割と良い漁場みたいなんだけど、人手が全く足りてないのよ。
『この島だけで孤立してもやっていける生活圏』を築こうと思うと……最終的には『夜長の島』と同様、数万人規模の人口が必要になるんだろうけど……なるべく早いうちに、老若男女を合わせて三千人ぐらいは欲しいわ」
スバル「移住者の募集を局に頼むことは、できないの?」
ルーテシア「来年には大陸の方に『首都』が完成するから、局はもっぱら、そちらへの移住者を募集するつもりで、こちらの件に関しては割と非協力的なのよ。
南大川の河口の南側、ここから真西へ50キロちかく行ったところに普通の港湾施設も作ってもらったから、まずは、あの辺りに漁村をひとつ。それから、もう少し川上に農村もひとつ作りたいと思ってるんだけど……その二つの村だけでも、経験者を中心に、最低でも600人ぐらいは必要だろうと思うわ」
ファビア「正直な話、南大川より北側の開拓は、まだまだ先の話になりますね」
ウェンディ「領地経営ってのも、大変なんスねえ」
ルーテシア「みんなも、もし近くに『本格的な田舎暮らし』を本気で望んでいる人がいたら、誘ってみてちょうだい。特徴は、良くも悪しくも『季節による気候の変化』に乏しいこと。当分の間、地代とかは格安にしておくつもりよ」
キャロ「ところでさ、ルーちゃん。私、この島ではあまり大きな動物の姿を見たことが無いような気がするんだけど?」
ルーテシア「ああ。言い忘れていたけど、この島に限らず、カルナージには元々、大型の陸上動物は全く生息していないのよ」
キャロ「え? それって、どうして……?」
ルーテシア「多分だけど、例の病原
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