【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第7章】八神家が再び転居した年のあれこれ。
【第3節】ユーノ司書長まで参加した合同訓練。(後編)
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方が心配なようで、『あの二人の仲違いは、どうにかならないものだろうか』などとこぼしたりもします。
少しおいて、彼女はさらに、コロナの心配まで始めました。
ヴィヴィオ「今回もアインハルトさんと一緒に誘ってはみたんですが……確かに急な話だったけど、それ以前の問題として……今は何か『家族で早急に話し合わなければいけない事柄』があるんだとかで」
スバル「え? 何か家庭の事情?」
ヴィヴィオ「コロナもあまりはっきりとは言ってくれないんですけど……どうやら、誰か男性に言い寄られているらしくて……正直、すごく心配です。
ナカジマジム関連だと、アンナだけは何も心配は要らないんですけど、プラスニィとクラスティも、実家の居心地があまり良くは無いらしくて……これも、心配と言えば心配ですねえ……」
強いて悪く受け取るならば、ヴィヴィオの「友人たちに対する過剰な心配」は、自分で自分の心配をあまりせずに済ませるための方便でしかなかったのかも知れませんが……なのはも、その点に関しては、今はあえて何も言わないことにしました。
世の中には「時間をかけなければ受け入れられない現実」も沢山あるのですから。
一方、戦闘機人姉妹のギンガ、チンク、スバル、ウェンディにとっては、当然ながら、「5月にテロで死にかけた」ノーヴェのことが一番の心配事です。
ギンガ「もうじきリハビリも終わって退院できるみたいだけど……ノーヴェはこれからどうするつもりなのかしら?」
チンク「アイツのことだ。IMCSでの、ヴィヴィオとコロナの最終成績についても、必要以上に責任など感じておるやも知れぬ」
ウェンディ「その話は、ノーヴェの件とは、あんまり関係ないと思うんスけどねえ」
スバル「来月には、トーマもようやく就職するんだし、ノーヴェにも何とか気合いを入れ直してほしいところなんだけどなあ」
ギンガ「実際に死にかけた人に向かって、あまりキツいコトを言うのもどうかとは思うけど……だからって、『甘やかしても良い』という話にはならないからねえ」
チンク「しかし、思えば、今月で〈ゆりかご事件〉からちょうど10年になる。いろいろと自分の人生を見つめ直したくなる時期ではあるだろうなあ」
なお、露天風呂の反対側では、ティアナが個人的に、フェイトにこんな謝罪をしていました。
「すみません。最初に頼まれてから、もうじき2年にもなるのに、ルキーテ執務官の件は何も解らないままで……」
「いや。こちらこそ、ごめんなさい。無茶なお願いをしてしまって……。あなたに解らないのも、無理は無いわ。私も復職後に〈本局〉で訊いたんだけど、現地の執務官の方でも、まだ何も解ってはいないみたいだから」
今ここで心配してもどうにもならないことは、よく解って
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