暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第7章】八神家が再び転居した年のあれこれ。
 【第3節】ユーノ司書長まで参加した合同訓練。(後編)
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中型種に分類されます。
 ただし、純血の鰐型は「真竜の祖型」とも言うべき「古代種」であり、大昔から個体数は随分と少なくなっていたのですが、最終的には「次元世界大戦」の時代に〈ゆりかご〉によって完全に滅ぼされたのだと伝えられています』

 なお、ルーテシアは、母方の祖母リーファが、実は、〈号天〉の竜使いの一族の出身で、彼女の真竜召喚の資質は、『新暦32年に、素性を隠してセクターティ経由でミッドに逃げて来た、この祖母からの隔世遺伝である』という設定です。
 もちろん、潜在的な「資質」が現実の「能力」として開花するかどうかは、これまた別の話なのですが、ルーテシアの場合は、どうやらレリックの影響でその資質が一気に開花したようです。
(ちなみに、メガーヌの場合は、その資質は「潜在化」したまま、生涯、表に(あらわ)れることはありませんでした。)】


 その後は、各人が露天風呂で「裸の付き合い」をしながら、それぞれの悩みなどについて語っていきました。
 まず、なのはとフェイトの悩みは、もちろん、カナタとツバサの問題です。

 なのは「もしも魔力がゼロだったら、このままずっと地球で生活させた方が、あの子たちは幸せになれるのかも」
 ルーテシア「確かに、お二人の子供がミッドで『普通の人間』として生きていくとなると、周囲の人々からは親と比較されてばかりで、少しばかり(つら)いことになるかも知れませんね」
 ファビア「身分制の時代には、名門貴族の家柄でも『魔力の全く無い子供が、臣下の家へ里子に出されてしまう』などというのは、よくある話だったと聞いています。逆に、魔力の強さを理由に臣下の子供を養子に取ることも」
 フェイト「私も、二人そろって空士になってくれれば良いなあ、とは思うけど、こればかりは(ふた)()けてみないと解らないわねえ」

 このメンバーの中だと、他に子供がいるのは、メルドゥナ(23歳)だけです。
「自分の娘は、まだ4歳で、集団検診は再来年のことです。……妹たちは19歳と15歳で、魔力はゼロですが、特にコンプレックスが強いという訳でもありません。
 親がどれほど有名なのかによっても随分と変わって来るんでしょうけど、私は自分がこの程度ですから、自分の娘についてもその種の心配はあまりしていません。……私は、むしろ、来月の自分の執務官試験の方が、まだ心配なぐらいで……」
 彼女はいささか自信の無さそうな口調でそう語りました。

 また、ヴィヴィオ(16歳)は、周囲から右膝のことを心配されて、『この膝も、思いの(ほか)、簡単には治せないみたいなんだけど……』と(こた)えました。
(その理由は、また「第一部」で述べます。)
 しかし、ヴィヴィオは自分のことよりも、むしろ潜入捜査中のリオや士官学校生のミウラのことの
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