【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第7章】八神家が再び転居した年のあれこれ。
【第2節】ユーノ司書長まで参加した合同訓練。(前編)
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時差があるので、到着は「現地時間で」朝の7時すぎに巻き戻ります。
(一行は、次元航行船の中で無理矢理に仮眠を取って、時差ボケにも「ある程度までは」対処していました。)
簡易次元港からホテル・アルピーノまでは、送迎用のマイクロバスでの移動となりました。運転は、ルーテシアがみずから担当します。
窓から外の風景を見ると、5〜6年前に比べて「道路の整備や土地の区画整理」などが随分と進んだ感じでした。建物もぽつぽつと増えて来ており、ルーテシアに訊くと、ゆくゆくはこの一帯に一個の「街」を建設する予定なのだそうです。
一行は、まずメガーヌが用意した軽い朝食(?)を取り、個別の訓練でそれぞれに体をよく解してから、現地時間の9時すぎには早くも第一回の「陸戦試合」を始めることになりました。
「残念だけど、私、今回はメガーヌさんと一緒に観戦する側ね」
ヴィヴィオは右膝を痛めているので、今回、訓練や試合には一切参加しません。
また、言葉では『今回は』と言っていますが、実のところ、この右膝を治せる見込みはまだ全く立っていませんでした。
「人数が奇数なら、ガリューを連れて来るけど?」
ルーテシアが誰に言うともなくそう訊くと、ユーノは少し不思議そうな表情で周囲を見回してから、あたかも当然のことのような口調でこう応えました。
「いや。14人だから、普通に分けられるだろう?」
一瞬の沈黙の後、ファビアが何やら恐る恐るといった口調で問いかけます。
「あの……司書長さんも、参加されるんですか?」
どうやら、みな、『ユーノはヴィヴィオのことを心配して、付き添いで来ただけだ』とでも思い込んでいたようです。
「え? ダメなのかい?」
「あ〜。みんな、知らないだろうけど、実は、ユーノ君、『かなり』強いからね」
ユーノの少し困ったような顔を見て、なのははそう助け舟を出しました。
(ええ……。そうなの?)
しかし、それは、大半のメンバーにとっては初めて聞く話でした。
「と言っても、まともに務まりそうな役割は後衛だけなんだけどね。……ところで、僕の他に後衛のできる人は何人いるのかな?」
ユーノがそう言って右手を上げて見せると、キャロとルーテシアとファビアがそれに倣って手を上げます。
「じゃあ、まず、この四人を二組のペアに分けようか」
「それでしたら、今回、私たちは姉妹で組んで試してみたいコトがあるんですが」
「それなら、キャロ君は僕と組もう」
「は〜い」
そのようにして、最初のチーム分けはほとんど即興で決まっていきました。
赤組は、なのはを中心に、後衛はルーテシアとファビア、中衛はフェイトとチンク、前衛はギンガとアインハルト。
一方、青組は、テ
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