暁 〜小説投稿サイト〜
魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
 【第7章】八神家が再び転居した年のあれこれ。
 【第2節】ユーノ司書長まで参加した合同訓練。(前編)
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、またすぐに了承のメールが届き、キャロもまた明日からの休暇を楽しみに、眠りに就いたのでした。


 なお、惑星スプールスの南半球に拡がる第五大陸は、丸ごと「特別の」自然保護区となっているので、陸上に次元港や空港などの施設を作ることは全く許可されていません。
 そのため、この大陸における自然保護隊の拠点となる施設は、大陸の北岸部から少しばかり離れた「とある人工島」の上に築かれていました。
 そこで、エリオとキャロは翌朝、「本来の姿」に戻ったフリードに乗って、昼前にはその島へと上陸し、フリードを「小さな姿」に戻して昼食を取った後、そこからは転送で「本局からの指示でその島の上空にまで来ていた次元航行船」に乗り込みます。
 そして、その輸送船はすぐにドナリムへと出航しました。スプールスとドナリムを結ぶ次元航路の長さはおおよそ140ローデ。通常の巡航速度でもおよそ21時間はかかる道程(みちのり)です。
 こうして、二人と一頭は翌25日、ドナリムの首都次元港に到着すると、そこからは転送ポートを使って、ミッドの首都中央次元港に付属の転送施設まで一気に「即時移動」をしました。
(基本的には、〈マリアージュ事件〉などの際にミッドを訪れた時と、全く同じルートです。)

 ところが、約束の時間に約束の場所へ行ってみると、そこには何とルーテシアとファビアだけではなく、「合同訓練の参加予定者全員、プラス2名」が勢ぞろいしていました。
 聞けば、ルーテシアから話を聞いた一同が、口を揃えて『そういうことならば、自分たちもこの機会にヴォルテールに挨拶(あいさつ)をしておきたい』などと言い出して、みな、仕事を一日早く片付けてしまったのだそうです。
【思い起こせば、5年前のアルザス行きは、『なのはたちがカルナージを(あと)にした直後に、キャロの許に〈本局〉からの「特別許可」が届く』という、相当に残念なタイミングでした。
 以来、特にスバルやウェンディは、『いいな〜。私も真竜に会ってみたかった〜』などとこぼしていたようです。(笑)】

 なお、アインハルトは、あれから何かと気分が沈みがちに(そして、無限書庫にこもりがちに)なっていたヴィヴィオを、気分転換と称して、自分が6年前に初めてカルナージに連れて来られた時と同じように「やや強引に」この旅行へと連れ出していました。
(高等科の方は、しばらく「病欠」という扱いです。そして、実際に、ヴィヴィオにとって、この旅行はなかなか良い気分転換になったようです。)

 さらに、どういう訳か、「()み上がりのユーノ司書長」までもが、ヴィヴィオと一緒に付いて来てしまったので、当初の予定より「プラス2名」となり、エリオとキャロまで含めると、総勢15名もの大所帯(おおじょたい)になっています。
 一行は全員で昼食を取った後
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