【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第7章】八神家が再び転居した年のあれこれ。
【第1節】新暦85年、8月までの出来事。
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親に預けたまま、ミッドに戻ろうとした丁度その時、海鳴市にまたもやロストロギアが出現しました。
その名を「キラーウィング」と言います。
飛行能力や殺傷能力も充分に備えており、十年前の「プニョプニョスライム」に比べれば相当に危険なロストロギアでしたが、なのはやフェイトから見れば、大したモノではありませんでした。
それなりの空戦にはなりましたが、この二人にとっては、せいぜい「肩慣らし」といったところです。復職後、事実上の初仕事ではありましたが、サクッと封印しました。
(二人とも休暇中でしたが、「現地駐在員からの直接要請」があったので「古代遺物管理部・機動課」からの人員派遣を待たずに動いた、という形式です。)
二人の「実戦」を目の当たりにして、アインハルトはしきりに感心します。
(ヴィヴィオさんと結婚しようと思ったら、やっぱり、私も「お義母様たち」と同じぐらいに飛べるようになっておかないと……。)(ドキドキ)
一方、なのはとフェイトは二人で空を飛びながら、こんな会話をしていました。
なのは「でも、ロストロギアって、ホント、十年ごとに海鳴市に来るよね」
フェイト「そう言えば、〈闇の書〉も『はやてが産まれる前の年には地球に来ていた』って話だから……ジュエルシードのちょうど十年前になるのかな?」
なのは「ははっ。ホントだ。不思議だね〜」
【我ながら、露骨な伏線だ!(笑)】
こうして、三人はまたミッドに戻ったのですが……この85年には、他にもさまざまな出来事がありました。
まず、少しだけ遡って、3月の末には、聖王教会でカリムが正式に「騎士団総長」に就任しました。聖王教会の組織全体における「軍事部門のトップ」という大変に重要な役職です。
しかし、カリムはこの時まだ38歳であり、しかも、前任者のバルベリオ総長(70歳)が彼女の養父(事実上の父親)だったため、当初は教会の中でも一部に、『いくらレアスキルの持ち主でも、三十代ではまだトップとして若すぎるのではないか』とか、『これは、名門グラシア家による事実上の世襲ではないのか』などといった批判もありました。
ただ、実際には、カリムの人望の厚さに加えて、『バルベリオ総長自身は、後継者候補リストの中から、何とかして彼女の名前を外そうと努力していた』という事実もあり、批判はあくまでも少数意見に止まったようです。
なお、クヴァルゼ・ムルダン(18歳)は、昨84年には早々と捜査官の資格を取って(かつてのギンガと同様に)最速で「陸曹待遇」となっていたのですが、陸士四年目となるこの年の春には、故郷であるパドマーレ近郊の陸士154部隊に異動となりました。
【その後、彼女は長らく、その地で「薬物関係専門」の捜査官として
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