【プロローグ】新暦65年から94年までの出来事。
【第7章】八神家が再び転居した年のあれこれ。
【第1節】新暦85年、8月までの出来事。
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新暦85年(地球では、令和3年・西暦2021年)の春。
「さすがは、なのフェイ」と言うべきでしょうか。損傷からわずか三年半でリンカーコアも完全に回復し、二人はこの4月から揃って職務に復帰することになりました。
【もしかしたら、昨年の「ミカゲのおまじない」が多少は効いたのかも知れません。】
また、この4月には、ヴィヴィオやコロナやアンナ(16歳)が高等科の2年生に進級しました。リオも先月には故郷のルーフェンで訓練校を無事に卒業し、この4月からは現地で新人陸士です。
ミウラ(18歳)も、今年は士官学校の2年生になりました。グラックハウト症候群(巨女病)のため、すでに「エリオとも大差が無いほど」の大柄な体格となっています。
アインハルトも、昨年の秋に補佐官試験「第一種・甲類」に合格し、すでに研修を済ませていたので、この4月からは早速、復帰したフェイトの「もう一人の補佐官」になりました。
【もしもファトラから『是非に』と頼まれていたら、アインハルトの立場では、ちょっと断りづらいところでしたが、幸いにも、彼女は「自分の使い魔」以外の誰かを補佐官に迎える気は全く無いようでした。】
また、ルーテシア(20歳)も、この頃にはすでに研修を終えて、形式的には「准尉で捜査官」になっていたのですが、彼女が正式に准尉や捜査官としての活動を始めるのは、訳あって翌86年からのことになります。
一方、シャーリー(27歳)は元々「魔力の無い技官」だったので、フェイトが休職していた三年半の間、ずっと〈本局〉の技術部でデバイス関連の仕事を手伝っていました。
「AEC武装の非合法化」によって、レイジングハートやバルディッシュがその種の武装を解除されることになった際に、その作業を手伝った後も、彼女はそのまま技術部で働いていたのです。
彼女は技官としてもなかなか優秀だったため、執務官補佐に復職するに際しては技術部の方から少しばかり引き止められたりもしたのですが、『私以上に、フェイトさんの事務担当補佐官に相応しい人材が見つかったら、その時にはまたよろしくお願いします』と丁重に頭を下げて、その慰留をやんわりと辞退し、フェイトの許に戻って来ました。
【なお、彼女の両親からは何度か結婚の話が持ち込まれたのですが、彼女自身は本当にその方面には関心が無いらしく、内容も吟味せずに、すべて断っていました。】
こうして、なのはとフェイトは無事に復職しましたが、残る問題は「双子の育児」です。
最初に、『子供には全く魔力が無い可能性もある』と聞かされていたので、なのはとフェイトは二人して『一体どう育てるべきか』とあれこれ話し合ったりもしたのですが、桃子とリンディの側から「とても強い希望」が寄せられたこともあり、結局は
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