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八条学園騒動記
第七百三十話 種類が違うその三

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「試みられ続けている」
「そうなのですね、連合は」
「象牙を何度も採れる様にもした」 
 連合はというのだ。
「また生える様にしてな」
「かつては殺して一度だけですね」
「採っていたが」
「宝石の一つとして」
「それを品種改良してな」
 家畜化した象をというのだ。
「そうした」
「連合は生きものを大事にするので」
「その命をな」
「それでそうも品種改良しましたね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「マンモスもな」
「肉を美味くですか」
「する様にだ」
「品種改良を続けていますか」
「そうなのだ、シマウマもガゼルもヌーもな」
 こうしたサバンナの生きもの達もというのだ。
「今もだ」
「家畜化の試みはですね」
「続けられているのだ」
 連合ではというのだ。
「そうなっている」
「そうですか」
「最初は豚も猪だった」
 元々猪を家畜化したのが豚である。
「肉もな」
「猪に近かったですか」
「というかだ」
 大尉はこう返した。
「当初は猪肉そのものとだ」
「言うものでしたね」
「豚肉もな」
「その味も食感も」
「今も近いが」
 豚肉と猪肉の味はというのだ。
「元そうだっただけにな」
「しかしですね」
「よりだ」
 豚を家畜化した当初はというのだ。
「猪肉にだ」
「さらにですね」
「味は近くな」
 それでというのだ。
「硬かった」
「それが品種改良を重ねて」
「今の様な味になった」
「そうですか」
「これも努力だ」
 その範疇になるというのだ。
「品種改良もな」
「さらに美味くすることも」
「美味く食べられる様にすることもな」
「それもまた努力ですか」
「そうだ、それで連合はな」
 自分達の敵であり今何かと見て学んでいる国はというのだ。
「そうした努力をだ」
「怠らない国ですね」
「技術革新と発展もな」
 こうしたこともというのだ。
「決してだ」
「怠らない国ですね」
「だからだ」
 それ故にというのだ。
「今の様にだ」
「発展していますね」
「ただ何もしないでだ」
「発展しないですか」
「誰もが努力すればだ」
 そうすればというのだ。
「それでだ」
「発展しますね」
「誰でもだ」
 エウロパもとだ、大尉は自分の言葉の間にこの言葉も入れてそのうえで話した。連合の中にいることからそうした。
「それが可能だ」
「発展の為に努力すれば」
「技術革新もな」
 こちらもというのだ。
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