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神々の塔
第四十九話 悪魔が教えることその五

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「人でなくなった外道は」
「そこまで悪になると」
「まあね、悪って何かってね」
 アレンカールも考える顔で話した。
「難しい定義よね」
「それは神か悪魔かで決まらんな」
「行いやな」
「その行い次第やな」
「その存在で決まらんな」
「そうなのよね」 
 アレンカールは羅と施、メルヴィルととトウェインに答えた。
「人は文明を進化させていく中でね」
「そうしたことがわかってきたな」
「天使さんも悪魔さんもそれだけで善悪が決まらん」
「その行いや」
「行い次第で善悪が決まるわ」
「天使さんでも快楽殺人を行えば」
 その時はいうのだ、キリスト教では天使は最後の審判の時は容赦ない殺戮を行うとされることもある、だがこの時も神の命であり楽しんでは行っていない。
「極悪よ」
「そやな」
「そして悪魔さんでも人を助けたらな」
「善になるな」
「そうなるな」
「そうなのよね、神は存在していても」
 それでもというのだ。
「善悪はまた別ね」
「極論すればや」
 真剣に考える顔でだ、メルヴィルは言った。
「神は正義かっていうと」
「それな」
「どうやろうな」
「その行い見るとな」
「正義と言われてもどうかって神様おられるわよ」
「キリスト教の神様かて」
 メルヴィルは羅と施、トウェインとアレンカールに答えた。
「果たしてな」
「聖書読むとな」
「どうやろってなるな」
「そんな描写もあるな」
「どうしても」
「そうやしな」 
 メルヴィルは考える顔のまま述べた。
「これが」
「結構以上に酷い神罰与えてきてな」
 トウェインも言った、尚二人共起きた世界での宗教はキリスト教である。ただし宗派は違っている。
「それが過ぎるしな」
「それで他の神様もな」
「どんな神話でも正義かって場面あるな」
「滅茶苦茶してて」
「邪神みたいなそれあるわね」
「そやからな、逆に邪神でも」
 トウェインは羅と施、メルヴィルとアレンカールに話した。
「ええことしてたりするな」
「微笑ましい話とかあって」
「ほんまに邪神か」
「そう思う時があって」
「そうした神様もおられるわ」
「そうやねんな」
 これがというのだ。
「どうもな」
「ラグクラフト神話の神々にしても」
 羅はこの本能的な神々の話をした。
「悪かっていうと」
「ほぼ人に関係ないな」
「目覚めたら世界滅びるっていうても」
「むしろ人に興味ないな」
「起きてる世界やとね」
「ナイアーラトホテップさんは知能があっても」
 施とメルヴィル、トウェインとアレンカールに話した。
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