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遊戯王EXA - elysion cross anothers -
TRICLE STARGAZER
TRSG-JP008《このアド絶対おかしいよ》
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蓮に二人を任せ、私と黒乃は二つの死体を抱えて合流地点であるアイシア宅に向かっていた。向かっていた……うん、そこまでは良かった。
「……しまった」
「沙耶?」
「黒乃、ごめん。家の鍵のこと考えてなかった」
「おい!?」
私達がアイシアの家に到着し、そこで初めて気づいた。中庭にこそ出られるものの、窓の鍵を閉め忘れているわけでもなし。入れないことが確定的に明らかとなった瞬間であった。
「沙耶、クレナが持ってたりしないか? あいつはいつもアイシアと暮らしてたんだよな?」
「死体から使えるものを剥ぎ取れと?」
「死んでねえよ! ちゃんと回復魔法は成功してるからな!?」
望月黒乃の受け取った
転生特典
(
アンコールアビリティ
)
、それは『"魔導書"の実体化及び使用』。夜神を《ネクロの魔導書》で蘇生するわ、クレナを《ヒュグロの魔導書》で回復させるわ……わけがわからないよ。
「
転生特典
(
アンコールアビリティ
)
とかお前絶対反則だろ……汚いな流石転生者きたない」
「俺達転生者にとっては死んでないお前達の方が羨ましいけどな」
「……そう思ってるの、多分あんただけよ」
「……まじで?」
「ええ」
こいつ、やっぱり私の知ってる転生者像となんか違う。「俺はなんで死んでいるんだ(棒読み)」とかじゃない、そんな気がした。
とりあえず中庭に移動して、死体二つを運び込む。うん、一軒家ならどこにでもあるような普通の中庭よね。蓮とゆみなが昨日デュエルしてたここは、案の定というか、私達の世界でも普通に見られる光景だった。
「で、クレナはどうだったんだ?」
「……家の鍵どころか、デッキも何も持ってなかったわ」
「デッキも……って、何があったんだよ」
「知らないわよ。少なくとも、レベル5以上の通常モンスター40枚の組み合わせはデッキと呼ばないと思うけど」
「……ああ、それはデッキじゃねえな」
「でしょ?」
クレナのデッキ構築に違和感を感じつつ、死体を物干し竿に掛けておく。
「……そうだ、沙耶」
夜神の死体を横たわらせた黒乃が声をかけてきた。
「俺と……って、お前何やってんだよ!」
「死体を干してるだけよ」
「だから死んでねえよ! てか下ろせ! 人を布団みたいに扱ってんじゃねえ!」
黒乃に指摘され、ちょうど干し終わっていたクレナを下ろす。それを夜神の隣に寝かし、私は黒乃に向き直った。
「で、用件は?」
「ああ、そうだった。俺とデュエルしてくれないか? お前達の世界の遊戯王がどんな感じなのか知りたいんだ」
「ああ、いいわよ。どうせしばらくは暇だろうし」
待っている時間も長そうだしね。首に掛けたペンダントを手に取り、水晶盤をイメージしながら起動を宣言する。
「|決闘
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