第百九話 四人で話すことその三
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「お酒残ってるならね」
「足元注意ですね」
「特に団地の階段登る時は」
「危ないですね」
「だからね」
こうしたことを考えてというのだ。
「くれぐれもね」
「注意して」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「帰ってね」
「わかりました」
「そうします」
「帰り道も」
「本当にね」
そこはと言葉で念を押した。
「そうしてね」
「わかりました」
「そうします」
「それで帰ります」
「それでお風呂入ったらお酒かなり抜けるし」
またこのことを話した。
「いいわね」
「今から入ります」
「それで身体奇麗にして」
「すっきりしますんで」
「それじゃあ早く入ってね」
こう言って四人を風呂に行かせた、四人共すぐに脱衣場で服を脱いでそのうえで風呂に入った、そして体も髪の毛も洗い。
湯舟に入ったがここで一華は言った。
「かなり飲んですぐにお風呂入るって」
「実は危ないからね」
同じ湯舟にいる富美子が応えた。
「これが」
「そうなのよね」
「特にサウナはね」
「そうよね」
「だから二日酔いの時とか」
そうした時にというのだ。
「入ればいいのよ」
「そうよね」
「まあ今はね」
「入ってるし」
「本来ならシャワー位にしとくべきだけれど」
それでもというのだ。
「湯舟あるし」
「それならってことね」
「こうして入って」
「お酒抜くのね」
「身体も奇麗になるしね」
「ああ、何かね」
一華は富美子の今の言葉を聞いて言った。
「お湯に浸かるとね」
「その分汚れ落ちるわよ」
「お湯に垢が出て」
「そうなってね、匂いもね」
即ち体臭もというのだ。
「お湯に出て」
「そうなってよね」
「取れるから」
「いいのよね」
「それで汗もかいて」
湯の熱によってだ。
「体の中の悪いものもね」
「出るのよね」
「それであったまるから肩凝りとか腰痛にもね」
「効果あるから」
「お湯に浸かるとね」
「身体に凄くいいのよね」
「あらゆる意味でね」
清潔や体臭のことも含めてというのだ。
「そうなのよ」
「そうよね、現実として」
「ただお酒飲み過ぎだと」
「心臓に悪いからね」
「そう、ただ今の私達はぎりぎり?」
一華にその真っ赤になっている顔で話した。
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