第百九話 四人で話すことその二
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「かな恵ちゃんが酔っ払って」
「危ないって思ったみたいよ」
「酔ってるとね」
「足元ふらつくし途中で酔い潰れたり」
「そうなるからね」
「それをね」
そうなる危険があることをというのだ。
「成海っちもわかってるし」
「それでかな恵ちゃんのピンチを感じて」
「来てくれたみたいで」
それでというのだ。
「普通はね」
「ないわね」
美奈代もそれはと答えた。
「流石に」
「そう、成海っちが凄いだけで」
「普通は来ないわ」
「でしょ?それで私達だけで帰ろうとしたら」
「私が携帯かけてきたのね」
「それで四人で来たの」
「わかったわ、じゃあ早く入りなさい」
風呂にとだ、姉はあらためて告げた。
「私もう入ったし」
「入ったの」
「言わなかった?」
「言ってないわよ、それじゃあ」
「今から入ってね」
そうしてというのだ。
「身体奇麗にして」
「お酒も抜いて」
「すっきりしなさい、皆真っ赤よ」
酒をかなり飲んでというのだ。
「お顔も手もね」
「だからよね」
「何ならあんた達泊まったら?」
美奈代は一華達に告げた。
「酔ってるし」
「あっ、帰ります」
「ちゃんとそうします」
「パジャマとか持ってないですし」
三人は美奈代にすぐに答えた。
「そうしますんで」
「お風呂頂くだけでもかなりですし」
「それでいいです」
「パジャマなかったら下着でいいでしょ」
美奈代はそれならそれでと返した。
「女の子同士だし」
「それはそうですが」
一華は美奈代に言われて微妙な顔になって答えた。
「前下着姿でいて言われましたし」
「はしたないって」
「はい、誰かから」
そこは今は覚えていなかった、さらに酒もかなり入っていてそこまで頭が回らなくもなっていたりする。
「言われた記憶あるんで」
「ならない」
「私もちょっと」
「私もです」
留奈も理虹も言った。
「今地味な下着で」
「くたびれた下着なんで」
「人に見せるのはちょっと」
「女の子同士でも」
「同性でもそうしたこと意識するのはいいけれどね」
美奈代もそれはいいとした。
「それならね、ただ帰り道はね」
「気を付けてですね」
また一華が応えた。
「それで、ですね」
「そう、気を付けてね」
そこはというのだ。
「そのうえでね」
「帰ることですね」
「この団地の中は治安いいけれど」
それでもというのだ。
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