第169話
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のゼムリア大陸にとっての”唯一神である空の女神への信仰心による闘争心”なのだから、”全ての元凶”を滅ぼせば闘争心もなくなった”巨イナル黄昏”による”呪い”よりもある意味性質が悪いわよ。」
話を聞いて慌てだして声を上げた”エステル”に”ヨシュア”と”レン”はそれぞれ複雑そうな表情でそれぞれの推測を指摘した。
「い、今の話って僕達の世界のエレボニアにとっても他人事じゃないよね……?」
「あ、ああ……しかも、僕達の世界の場合は七耀教会は既にエイドス様の血族が”ブライト家”である事も把握しているからな……」
一方話を聞いていたエリオットとマキアスはそれぞれ不安そうな表情を浮かべたが
「いや、俺達の世界のエレボニアはこっちの世界のエレボニアみたいな心配は無用だぜ。」
「はい。エレボニアが”百日戦役”勃発の真実――――――”ハーメルの惨劇”を公表した事もそうですが、”百日戦役”の件でリベールに正式に謝罪し、メンフィル帝国に対する負債を増やすという形でエレボニアの代わりにメンフィル帝国がリベールに”百日戦役”の件に関する謝罪金等を支払ってくれましたし、エイドス様ご自身によるリベールとエレボニア、双方の王家と政府を庇う声明も出して頂けたのですから。」
「それに私達の世界の教会は”ブライト家が空の女神の血族”である上エレボニアは既に”百日戦役”もそうだけど、エイドス様ご自身が決めた”ハーメルの惨劇”に関するエレボニアの”償い”の一部を実行した事も知っているから、それ以上エレボニアを責め立てるような事はしない……いえ、”できないわ。”何せ”七耀教会が崇めているエイドス様ご自身が決めたエレボニアの償い”に、更なる償いを求めてしまえば教会自身がエイドス様への信仰を否定する事にもなるでしょうし。」
「更にそこに付け加えると”百日戦役”では”ブライト家”の故郷たるロレント市を保護し、”大地の竜戦役”では窮地に陥りかけたリベールの危機にかけつけてリベールを含めた盟友達と共にリベールを侵略しかけたエレボニア帝国軍を撃退したメンフィル帝国がエレボニアを保護してくれているのですから、リベールの人々の反発は起こりにくいかと。」
「エレボニアが敗戦し、空の女神が直々に考えた償いを受け入れたからこそ、”新たなるエレボニアの存亡の危機の芽”は既に摘み取られていたという事か………」
「……その、もしかしてエイドス様はもしエレボニアが”百日戦役”の件の償いをしなければ、将来エレボニアはこちらの世界の人達が懸念している事態になりかねない事も想定した上で、”百日戦役”の償いとして僕達にあれらの条件を挙げたのでしょうか?」
レクターやクレア、ルフィナとミュゼが二人の心配は無用である事についての説明をし、そ
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