第169話
[4/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の表情でアドルを見つめ、”アンゼリカ”は苦笑しながら呟いた。
「フッ、空の女神の”本名”や”子孫”の件を比べれば、まだマシな事実と思うがな。」
「レ、レーヴェ、これ以上向こうの僕達を混乱させるような事は言わない方がいいと思うんだけど……」
静かな笑みを浮かべて呟いたレーヴェの言葉を聞いたヨシュアは冷や汗をかいて指摘し
「め、女神様の”本名”ですか……?」
「それに”子孫”と仰いましたが……まさか今もこのゼムリア大陸に女神様の子孫が存在していらっしゃっているのでしょうか……?」
レーヴェの指摘が気になった”エリゼ”は戸惑いの表情で、ある事に気づいたアルフィン皇太女は驚きの表情でエイドスに訊ねた。
「そういえば、並行世界の方々にはまだ私の”本名”を名乗っていませんでしたね。――――――エイドス・クリスティン・ブライト。この名が”私の本名”です。」
「ブ、”ブライト”って事はまさか……!?」
「エ、エステルさんとカシウスさんがエイドス様の子孫なのですか……!?」
エイドスの本名を知った並行世界の面々がそれぞれ血相を変えている中”ロイド”と”クローディア王太女”は信じられない表情で”エステル”と”カシウス中将”に視線を向け
「あ、あ、あんですって〜〜〜〜!?」
「エイドス様の御名はともかく、私とエステルがエイドス様の子孫という話は本当なのでしょうか?もし、それが本当ならエイドス様の”眷属”である”神狼”殿や魔女の長殿もそうですが、レグナートも気づいていてもおかしくないのですが……」
”エステル”は口をパクパクさせた後信じられない表情で声を上げ、”カシウス中将”は困惑の表情で疑問を口にした。
「女神の子は女神の力――――――”神”としての力を受け継がず、普通の人として生まれ、そして子を残していったのだから、眷属たる我らがお主達が女神の子孫である事に気づけなかったのだ。」
「ですがエステルさん達――――――”ブライト家”は、エイドス様のファミリーネーム――――――”ブライト”を受け継いでいたのですから、エステルさん達のファミリーネームを知った時点で気づけなかったですか?」
”ツァイト”の説明の後にある事が気になった”ティオ”が”ツァイト”に指摘した。
「逆に聞くが、遥か昔より人の子の”名”と”血”が今のこの時まで受け継がれ続けていく”奇蹟にも等しい偶然”が起きると思えるか?」
「た、確かに……」
「貴族や王族ですら国が滅びれば”名”もそうですが、血族を後の世に残し続ける事ができるかどうかも怪しいですのに、王族や貴族でもない女神様の血族が遥か昔より”ブライト”の家名を保ち続けた上、血族も残し続けていられたなんて、もはや”奇蹟”と言っても過言ではありま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ