暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第169話
[11/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
―いや、”俺達”がいずれ何らかの形でリベールに”百日戦役”の”償い”をする事を約束しますから、エイドス様の血族関連の事はこの場でそれぞれの胸に秘めてくれませんか?お願いします……!」

「私の方からも”百日戦役”の件でのリベールへの”償い”を約束するので、エイドス様の血族の秘匿の件、どうかお願いする――――――この通りだ。」

「わたくしも帝国の”皇太女”として御約束しますので、どうかお願いしますわ……!」

「リィン…………オリヴァルト殿下………皇太女殿下……オレは別にいいのだが……」

「……どうする、ケビン?」

するとその時決意の表情を浮かべた”リィン”が”ガイウス”達――――――星杯騎士団の関係者達を順番に見回して頭を下げて嘆願し、”オリヴァルト皇子”とアルフィン皇太女も続くように頭を下げて嘆願し、三人の行動を目にした”ガイウス”は辛そうな表情を浮かべた後”ケビン”達に視線を向け、”リース”は複雑そうな表情で”ケビン”に訊ねた。

「信仰している女神の血族の存在を黙っているなんて聖職者失格かもしれへんけど……色々とお世話になったオリヴァルト殿下もそうやけど、帝国の次期女帝に世界の”終焉”を食い止める為に自ら犠牲になった悲劇の英雄による約束を無下になんてできへん上、聖職者としても教会が原因で多くの信者達が”巨イナル黄昏”の時以上の混乱に巻き込まれる事は望んでへんし……何よりもエステルちゃん達”ブライト家”もそうやけど、エイドス様御自身も帝国がそんな状況に陥る事は望んでへんやろうから、オレ達の胸に秘めとくべきやな。」

「ケビンさん……」

疲れた表情で答えた後苦笑を浮かべた”ケビン”の答えを聞いた”エステル”は嬉しそうな表情を浮かべ、

「僕もケビンと同じ意見だね。それに何よりも帝国に大きな”貸し”も作れるんだから、別にいいと思うよ?」

「ワジ、お前な……」

「聖職者の言う事じゃねぇだろうが。」

”ケビン”の意見に同意した後口元に笑みを浮かべた”ワジ”に”ロイド”と”ランディ”は呆れた表情で指摘した。

「クローディア殿下。今は共和国への賠償金の支払いでリベールにまで賠償金を支払う余裕はありませんが、共和国への賠償金の支払いを終えた後”百日戦役”の件の正式な謝罪や賠償金の支払いをお父様、もしくはお父様の跡を継いで即位したわたくしが在位である間に必ず実行する事をこの場で御約束しますので、どうか後少しの間だけお待ち頂くよう、お願いします……!」

「アルフィン殿下…………―――――わかりましたので、どうか頭を上げて下さい。殿下のリベールへの心遣い、お祖母(ばあ)様にも伝えておきます。いつかその日が来る時をお待ちしておりますが……どうか、御無理だけはされないでください。」

「はい……お気遣
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ