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人生コンティニューしたらスクールアイドルを守るチートゲーマーになった
94話 月下に光るNaga slasher
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行える。つまりこれこそ彼本来の力なのだ。
「まさかお前が復活しているとは思いませんでした……てっきり神の元でぬくぬくと過ごしているのかと。」
「今は貴様と同じく必要最低限の力と記憶しか蘇ってないが……これも過去の自分がやったことか。いや未来と言うべきか……」
「あなたを見ていると虫唾が走りますねぇ。お前があの時《《肉体を滅ぼした》》ために??あのまま私は地上を統べる神として永遠に君臨できたものを…!」
「精神体になってもなおお前は維持を望んだ……《《魂もなき精神の永遠など死に等しい》》と言うのに。」
虎太郎の言葉1つ1つに苛立ちを覚えるマルドゥク……要は彼は死んだように生きる者だと。
魂と精神、これは似て非なるものだ。魂は転生することで永遠となる。魂こそ受け継がれる不滅の意志であり、永遠に受け継がれるものだ。
しかし精神は違う。それは意識であり意思である。これはいずれ滅びる。滅びなければならない。不滅の意思……これは受け継がれる意志を破壊してしまう。やがてその不浄さは狡猾な邪悪を産み、悪虐な暴君を作り上げてしまう。
永遠は《《調和する》》ことによってもたらされる。存在ある者が永遠に玉座に座っていては、世界は腐っていく。これこそ宇宙の真理だ。
「それがどうした……言っただろう?私は神だ。永遠にこの世界に君臨するため???全ての宇宙をこの手に収める力を手に入れる!まもなく世界樹が解放される…それらエネルギーをこのイーヴィルガントレットでコントロールしてな!!」
マルドゥクは歪にも装着している左腕の金のガントレットを虎太郎に見せる。
イーヴィルガントレット……これを完成させると、世界はおろか全並行世界を手中に収めることができると。
虎太郎は黄金のアークルをその腰に出現させる。
「どうせそれを使うことなどお前には不可能だろうが……今、ここでお前を撤退させてやるのが今私のなすべきことだ。」
右腕を勢いよく左斜め上に伸ばしスーッと右腕を左から右に高さを変えずに平行移動。右手もそれに合わせてスライドして左腰に平行に添えるポーズ……
雷が鳴り響く。
「変身……」
闇をも飲み込んだ黄金のボディ。光と闇を併せ持つ者であり、そのどちらにも属さない存在。ライジングアルティメットクウガに変身する。
マルドゥクはオーソライズバスターを消滅させて、クウガと同じく肉弾戦の構えを見せる。
「ほう……ここで貴様とぶつかれば辺りが灰になると思うが???」
「なぁに。その都度《《対応》》するさ……!」
【ポーズ!】
時空が歪む……神話級の戦いは始まった。
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