第五十章
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部分を」
「その通りだ。考えてみるのだ」
紅達に対して言い続ける。
「君達が今まで見てきたものを。これからも見ていくことをな」
「それがどうした?」
だがそのスサノオに対して音也が言った。
「人間は確かに醜い」
彼はそのことも平然と受け入れてきた。
「しかしそれだけではない」6
「それだけではないというのか」
「そうだ。同じ位美しい」
彼が言うのはこのことだった。
「同じ位な。その美しさも見ればそれで話は終わる」
「父さん・・・・・・」
「そして御前はそのことも見ようとしているな」
スサノオに向けた言葉だった。
「では見るのだな。存分にな」
「何を勘違いしているのか知らないが私は君達に話した」
スサノオはあえて本心を隠して言うのだった。
「人間の醜さもまたな。伝えたぞ」
「それは聞かないことにしておく」
音也はあくまで音也であった。
「少なくとも俺の耳には入っていない」
「そうか。ならそのまま信じて死ぬのだな」
最後にこう言い残し姿を消すのだった。スサノオとの闘いはこれで幕を下ろした。
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