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夢幻水滸伝
第三百二十七話 二州と二人の星の者達その十五

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「おいらは」
「あたくしもですね」
 ミッチェルもそれはと言った、二人共カレーを食べているが見れば全員同じビーフカレーである。それも日本風のものだ。
「言われますと」
「それでこれから聞きたいけどな」
「一体どうした風か」
「そや、ええやろか」
「隠すことやないですね」
 ミッチェルはカレーを食べつつ言葉を返した。
「別に」
「そうだよな」
 オニールもそれはと応えた。
「これといってな」
「そうよね、ほなね」
「お話させてもらおうな」
「これまでのことをね」
「色々あったな」
 オニールは笑ってこうも言った。
「今思えば」
「そうね、あたくしもね」
「この世界に来てからな」
「何かとあったわ、ほなね」
「これから話させてもらおうな」
「是非ね」
「そういうことでな、勿論食うのはな」
 トウェインはこちらの話もした、勿論彼もカレーを食べている。見ればスライスした牛肉だけでなく人参や玉葱、ジャガイモといった野菜も多く入っている。
「このままな」
「続けていきますね」
「そうしますね」
「そや、そしてや」 
 そのうえでというのだ。
「これからな」
「はい、ほな」
「食事もこのまま」
「頂いてです」
「お話させてもらいます」
「そうしてくれるか、あとな」
 ここでだった。
 トウェインは牛乳を飲んでだ、二人に話した。
「話ス間は飲みものもな」
「喉を潤す為にですね」
「飲むとええですね」
「そや、あとこっちもや」
 付け合わせのサラダも見て言うのだった。
「喰わんとな」
「カレーだけやなくですね」
「そうしたものもですね」
「ちゃんと食べような」
 笑顔での言葉だった。
「ほんまな」
「そうですね、そうしつつです」
「お話させてもらいます」
「わい等も聞かせてもらうわ」
 笑顔でまた言うのだった。
「食べて飲みながらな」
「それでは」
「おいら達も」
「デザートもあるで」
 こう言ってだった。
 トウェインは今度はサラダを食べた、フレンチドレッシングがかけられたレタスやトマト、ラディッシュやアスパガラスを食べた。
 そうしてだ、また言うのだった。
「フルーツがな」
「そちらですね」
「林檎に葡萄、洋梨にオレンジを切ったもんをな」
「出してくれますか」
「それも食べてな」
「お話をですね」
「していこうな」
 こう言って話に入った、二人はそれぞれのこれまでのことを話しはじめた。


第三百二十七話   完
 


               2023・10・23
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