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夢幻水滸伝
第三百二十七話 二州と二人の星の者達その十一

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「迅速にはな」
「動かへんですね」
「そして迅速に動かしてこそな」
「ええですね」
「敵より速く準備をして」
「整えて」
「そして攻める、それこそがな」
「戦に勝つ手段ですね」
「先んずれば人を制す」
 ここでこの言葉を出した。
「そう言われる通りにな」
「ここはですね」
「あらゆる移動、輸送手段を使って」
 そしてというのだ。
「物資も兵器も将兵もな」
「動かしますね」
「アラスカやハワイからもな」 
 こうした州からもというのだ。
「船を使ってるけどな」
「それもですね」
「進めてく、特にな」
「鉄道ですね」
「それを用いてな」
 そうしてというのだ。
「将兵と物資を移動させてるが」
「一番大きいですね」
 オニールもそれはと答えた。
「やはり」
「そや、今回は陸での戦になるからな」
「陸路が重要になりますね」
「その陸で一番迅速かつ大量に人やものを運べるのは」
「鉄道ですね」
「そやからな」
 この度はというのだ。
「そっちを使ってるんや」
「そういうことですね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「人やものを集めて」
「戦いますね」
「そうするで」
 こう言うのだった。
「この度はな」
「そうですか」
「敵はまだ動きはじめたばかりや」
 今度は相手のことを話した。
「ようやくな」
「はい、私達に比べてかなり遅いです」 
 情報収集を担当しているエリカが答えた。
「移動、輸送手段がです」
「わい等に比べて劣るな」
「鉄道が未発達で」 
 自分達の勢力と比べてというのだ。
「航空機もトラックもです」
「少ないな」
「馬はありますが」 
 この馬は種類によっては自動車にも負けないまでの速力と力があるのだ。そうした馬が軍用になっていたりする。
「しかしです」
「こっちも馬あるしな」
「そちらの数もです」
「少ないな」
「はい」
 そうだというのだ。
「ほんまに」
「そうしたことが大きいな」
「そうですさかい」
「遅れてるな」
「そうなってます」
「そうか、ほなこっちはな」
 トウェインはその目の光を強くさせて言った。
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