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イベリス
第百二十九話 すっきりしてその十二

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「今日も頑張って」
「それでよね」
「明日もそれからもね」
 ずっと、というのだ。
「働きなさいね」
「そうすればいいのね」
「お金を貰って」
 稼いでというのだ。
「それでよ」
「色々なこと勉強出来るから」
「もっと言えば働いていると座っていることが多いお仕事でも」 
 そうしたものでもというのだ。
「何かと動くから」
「運動になるのね」
「だからね」
「どんどん働くことね」
「そうしていけば」
 それでというのだ。
「いいのよ」
「これからも」
「少なくとも悪いことはないわ」
 働いてというのだ。
「だから今日アルバイトに行くこともいいし」
「これからもなのね」
「そう、ただブラックはね」
 そう言われる職場はというのだ。
「あまりね」
「行くべきじゃないのね」
「あまりというか絶対ね」
 母は自分の言葉を訂正させた。
「行くべきじゃないわ」
「ブラック企業は」
「それこそ身体も心もボロボロになるまで使われて」 
 そうしてというのだ。
「ポイ、よ」
「捨てられるのね」
「消耗品扱いよ」
「そうなるのね」
「ブラック企業はね、そんな部活や国家もあるのよ」
 人を使い捨てにする様なというのだ。
「北朝鮮なんかそうでしょ」
「ああ、あそこね」
 咲もその国の名前を聞いて頷いた。
「あそこはそうよね」
「将軍様だけが安泰ならいいでしょ」
「人民は使い捨てね」
「使い捨てどころじゃないでしょ」
 愛も北朝鮮について言ってきた、この国がどんな国か知らない者は日本でも極めて少数ではないだろうか。
「餓えてもいいんだから」
「餓え死にしても」
「そんな風だからね」
 だからだというのだ。
「もうね」
「使い捨て以前ね」
「餌でしょ」
「将軍様が生きる為の」
「それでしょ」
「つくづく酷い国ね」
「あそこより酷い国もあるみたいだけれどね」
 世界にはというのだ。
「何でも」
「アフリカの独裁国家とか?」
 咲は愛に応えて述べた。
「ああした国?」
「そう、ああした国だとね」
 まさにとだ。愛も答えた。
「何でも北朝鮮よりもね」
「うちの学校にそうした国からも来てる子いるけれど」
「言うでしょ、皆」
「酷過ぎるって」
 その様にというのだ。
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