第四十八章
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「俺がまず見せてやろう」
「僕だって」
そして続いて刳れないも立ち上がる。
「これで終わりじゃない。これで」
「そうだ、それでいい」
スサノオは立ち上がる彼等を見てまた声を笑わせてきた。
「そうでなくてはな。私も面白くはない」
「御前はただ面白さを求めているだけか?」
音也はダークキバの目から彼に対して問うた。
「ただそれだけを求めているのか?」
「ファンガイアやレジェンドルガの世界を作るのじゃなくて?」
「いや、待てよ渡」
ふとここでキバットが気付いたように言ってきた。
「それだったらよ。そもそも次々と種族は作らないよな」
「そうですよね、そういえば」
それにタツロットも気付いたのだった。
「それだったらもうグロンギとかオルフェノクとかそういうの一本でいくじゃないですか」
「組織の性格もかなり変えてきていたな」
二世も言う。
「かつての数多くの組織もな」
「そういえばそれぞれの種族は」
紅もまた気付いたのだった。
「互いに争う可能性も高かった」
「グロンギなんてあんなのどの種族とも共存できねえぞ」
キバットは紅に言う。
「あんな殺すことが文化の連中なんてな」
「そうだよね。若しグロンギが他の種族や組織と一緒に出て来たら」
「絶対にその種族や組織と殺し合いますよ」
タツロットもこう考えて言った。
「それこそ。ショッカーとかの世界征服に邪魔ですし」
「グロンギも向かって行くだろうしな」
「そして人間しか勝ち残れないバトルファイトもルール違反とはしなかった」
紅はこのことも思い出した。
「貴方は。やっぱり」
「考えが変わったのだ」
スサノオはそれに応えて言ってきた。
「私自身のな。そう、仮面ライダーに出会ってからだ」
「本郷猛に」
「そして一文字隼人。彼等と闘っているうちに私は思うようになったのだ」
それはショッカーの初期からだったというのだ。
「人間はどういったものか。どういった存在なのか」
「世界征服を捨ててまでもか」
「それは捨ててはいなかった」
言葉が微妙に過去形になっていた。
「しかしそうも思うようになってきていたのだ。そうして全てのライダー達を見てだ」
「僕達が何なのか」
「見極める為にか」
「そうした気持ちが強くなってきた。だからこそ今ここにいるのだ」
その理由もまた話したのであった。
「ここにな。では今度はこちらから行くとしよう」
「おい、渡これは」
「音也、来るぞ」
キバットと二世がそれぞれ彼等に告げる。
「この気配は尋常じゃない」
「凄まじいのが来るぜ」
「渡!」
音也が我が子の名を叫んだ。
「ここは防げ。いいな!」
「うん、父さん!」
「凌げばそこから道が開ける」
彼は言った。
「凌ぐの
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