第六幕その十二
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「一六〇以上投げてその変化球って」
「無茶苦茶だね」
「それで打ったら三割近くは打って」
今度はバッターとしての大谷さんのお話でした。
「シーズンホームラン四十本は打って守備もよくて足も速いんだ」
「オズの国でもそんな人いないよ」
「漫画の主人公でもね」
皆さらに驚きました。
「もう何ていうかね」
「有り得ない人だね」
「この大谷さんならね」
神宝はさらに言いました。
「その時のライオンのチームだってね」
「勝てたんだ」
「その人がいたら」
「そうだよ」
まさにというのです。
「僕はそう思うよ」
「その人も何時かオズの国に来てくれるよ」
臆病ライオンは絶対にと言いました。
「そうなるよ」
「そうなんだね」
「そんな夢みたいな人はね」
それこそというのです。
「オズの国に来ない筈がね」
「ないんだね」
「うん、だからね」
「大谷さんは」
「絶対に来てくれるよ」
大阪にというのです。
「本当にね」
「そうなるんだね」
「絶対にね、しかしそんな人もいるなら」
臆病ライオンはあらためて思いました。
「是非ライオンのチームに入って欲しいよ」
「いやいや、虎のチームだよ」
腹ペコタイガーは負けじと言いました。
「そうした人はね」
「そう言うんだ」
「言うよ」
「ああ、その人熊のチームの人なんだ」
神宝は言い合う二人に笑って言いました。
「だからね」
「僕達のチームにはなんだ」
「来ないんだ」
「そうだよ、残念だけれどね」
「それは残念だね」
「全くだよ」
二匹は神宝のお話にがっかりとなりました、ですが食べることは止まりません。
「そんな凄い人が来てくれたら」
「僕達のチームにね」
「それはね」
「どうにもだよ」
「それは仕方ないよ、しかし大谷さんが来てくれるなら」
オズの国にというのです。
「僕達と一緒に」
「楽しみだね」
「その時は」
「うん、そしてね」
来てくれたその時はというのです。
「是非ね」
「活躍して欲しいね」
「こちらの世界の野球でも」
「そうして欲しいよ、兎に角凄いんだ」
大谷翔平という人はというのです。
「驚くしかない位に」
「聞いてるだけで凄いわ」
ドロシーも唸るばかりでした。
「実際にね」
「そんな人がいるなんてですね」
「オズの国でもよ」
「そんな人いないですか」
「いないわ」
全くという返事でした。
「そんな人はね」
「そうなんですね」
「ええ、凄い人もいるものね」
「世界の野球界で評判になっています」
「それも当然よ、一度お会いしたいわ」
ドロシーは心から思いました、そうしたお話もです。
お昼ご飯を食べながらしてそれが終わりますと。
「それじゃ
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