第六幕その十
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「野球も好きでね」
「あのチームもだね」
「あのユニフォームに旗に」
それにというのです。
「応援歌もね」
「大好きで仕方ないのかな」
「食べることも好きだけれど」
それと共にというのです。
「あのチームもね」
「何しろまさに君で」
「何もかもが魅力に満ちているからね」
「野球も好きだね」
「そうだよ、選手の人達もね」
実際に野球をするその人達もというのです。
「凄くね」
「好きで仕方ないんだ」
「うん、あの球場の一塁側で応援して」
「七回になったら風船飛ばすね」
「ああすることもね」
「好きだね」
「全く、あのチームは最高だよ」
臆病ライオンに心から言いました。
「何から何までね」
「ううん、僕の愛するチームも負けていられないね」
臆病ライオンは腹ペコタイガーのお話をここまで聞いて思いました。
「ライオンのね」
「あの青と白のね」
「そうそう、しかしね」
ここで臆病ライオンはふと思いました。
「何で日本の街のライオンのチームは青なのかな」
「あっ、そこ不思議だよね」
「うん、ライオンで青って」
「ちょっと違うね」
「君のチームは黒と黄色ちゃんと使っていて」
虎の色のそれをです。
「それで縦縞だね」
「ユニフォームだってね」
「それで白と黒でも」
「白虎さんだよ」
「四霊獣の」
「だからありだよ」
「そうだね、けれどあのチームは」
食べつつ首を傾げさせつつ言いました。
「青と白なんだよね」
「ライトブルーだったり濃い青でもね」
「青なんだよね」
「あれがわからないね」
「うん、白ならわかるよ」
この色はというのです。
「白いライオンだっているし」
「そうだね」
「けれど青はね」
どうしてもというのです。
「わからないよ」
「しかもマンチキンとも関係ないしね」
青が国の色のこの国ともというのです。
「それじゃあね」
「余計にわからないね」
「何であのチームが青か」
「ライオンなのに」
「そういうの日本じゃ結構あるよ」
こう言ってきたのは神宝でした、皆と一緒に今はチキンナゲットを食べつつ臆病ライオン達に言ってきました。
「その生きものの色でなくてもね」
「チームの色になってるんだ」
「そうなんだ」
「東北の鷲のチームなんて赤だし」
この色だというのです。
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