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第四十八話 見舞その二

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「ですから若しかするとです」
「会えるか」
「そうかも知れません」
「怪我をしていて戦えない奴に何かすることはない」
 神威は何でもないという顔で述べた。
「別にな」
「そうですか」
「だからな」
「会われてもですね」
「何もしない」
「そうですね、戦えない人に何かすることはないですね」
 護刃もそれはと答えた。
「本当に」
「そう思うな、護刃も」
「はい、それじゃあ」
「若し会ってもな」
「何もされないですね」
「そうする、あとキリスト教の方の病院に入院している火煉さんのところにもな」
 彼女のところにもというのだ。
「行くか」
「そうしますか」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「さらにだ」
「空汰と昴流さんもだ」
「お見舞いをしますね」
「そうするか」
「そうですね、今日はそうしましょう」
「戦いがもうすぐ終わるならな」
 それならというのだ。
「その前にな」
「お見舞いをして」
「そのことを伝えることもだ」
「すべきですね」
「ああ、だからな」
「今日はですね」
「そうしよう、嵐は空汰の看病に専念しているが」
「嵐さんにばかり負担をかけられないですしね」
「だからな」
 それでというのだ。
「俺達もな」
「お見舞いをして」
「出来ることをな」
「していくことですね」
「そうしよう」
 こう護刃に話した。
「空汰の方にも行ってな」
「そうですね」
「それじゃあな」
「はい、火煉さんの方もお見舞いして」
「空汰もな」
「そうしましょう」
 護刃も応えた。
「是非」
「それはいいことですね、それでなのですが」 
 征一狼は二人の話を聞いて尋ねた。
「昴流君はどうしていますか?」
「お部屋から出られる様になりました」
 護刃が微笑んで答えた。
「それで普通にお話もです」
「出来る様になりましたか」
「そうなりました」
「あの闘いで傷付きましたが」
 その心がというのだ。
「それでもですね」
「はい、かなりよくなって」
 心の状況がというのだ。
「それで、です」
「お部屋から出てですね」
「お話もです」
「いいことですね、心の傷もです」
「時間が解決してくれますか」
「時間が経てば」
 実際にというのだ。
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