第二章
[8]前話
「言うたけどな」
「それで私は、ですか」
「かなりよおなったわ、これからも何かあれば」
その時はというのだ。
「こうしてな」
「表情を色々変えるといいですか」
「気分がかなり変わるさかい」
上向くからだというのだ。
「それでな」
「これからもですね」
「そうしていくんやで」
「わかりました」
香菜は確かに気持ちが幾分もっと言えば結構明るくなったことを感じていた、そうしてであった。
次の日の朝は自分から鏡の前でやってみた、すると。
かなり気が楽になった、それで仕事に向かい。
多忙な状況を過ごしていった、そして何とかその状況が終わった時にマネージャーの文にこのことを話したが。
「表情を変えるのね」
「はい、疲れた時とかは」
「そうするといいって言われて」
「実際にやってみますと」
事務所の打ち合わせの後で話した。
「結構です」
「明るくなったのね」
「そうなりました」
「色々な表情するの」
「それが気分転換になって」
そうしてというのだ。
「気が晴れて」
「そうなってなのね」
「頑張れます」
「笑う門にはっていうけれど」
「笑い方も色々して」
「他の表情もなのね」
「してみますと」
文にさらに話した。
「楽になります」
「そうなのね」
「それでこれからも毎日やっていきます」
「気分転換になるならいいわね。それでこれからだけど」
文は香菜の言葉に頷きつつあらためて言った。
「打ち合わせの時に言ったけれどオーバーワークにならない様にするわね」
「そうしてくれますね」
「売れっ子でも働き過ぎはよくないからね」
「だからですね」
「それなりにするわ、だから安心してね」
「売れても働き過ぎはよくないですね」
「倒れたら元も子もないから」
だからだというのだ。
「いいわね」
「はい、じゃあこれからは」
「程よい仕事量でいきましょう」
こう言って香菜に紙コップの紅茶を差し出した、それを受け取った香菜はにこりと笑って礼を述べつつ受け取った。その顔はとても明るいものだった。
その顔を見てだ、文は彼女に言った。
「いい表情ね、じゃあこれからもね」
「表情変えることもしていきますね」
「そうしていってね」
文も笑顔だった、その笑顔で言うのだった。
表情変えてリラックス 完
2023・12・18
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