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仮面ライダーキバ 目に見えないつながり
第四十四章
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りゃ」
「どうするんですか?」
「こうするんだ」
 言いながら剣を構えるのだった。
「こうしてね。行けっ!」
 叫びながらその構えた両手を前に放り投げた。投げられた剣は凄まじい唸り声をあげ一直線にキングに向かう。
「何っ、剣を投げた!?」
「正気ですか渡さん!」
「今はこれしかないから」
 驚く彼等に対して告げるのだった。
「今はね。だからこうしてね」
「何かまた随分と大胆だな」
「っていうか失敗したらどうするんですか?」
「失敗はしないよ」
 紅は己が投げた剣を見ていた。剣はキングの放つエネルギー弾の嵐の中を突き抜けながら彼に向かう。
「これはね。絶対にね」
「そこまで言うか。わかったぜ」
「ここは渡さんを信じます」
 彼等はそれで納得した。そのうえで行く末を見届ける。彼等の前でいま剣がそのままキングに突き進む。だがキングはそれを見ても避けようともしない。

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