第百八話 乱痴気騒ぎはその十六
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「お仕事あってお金あってお友達いて」
「それで、ですか」
「遊べてお酒も飲めるからね」
「だからですか」
「外見も結構よく言ってもらってるし」
このこともあってというのだ。
「幸せよ」
「そうですか」
「健康だしね」
このこともあってというのだ。
「本当にね」
「幸せなんですね」
「あとは結婚出来たらって思ってるけれど」
笑ってこうも言った。
「充分ね」
「幸せですか」
「ええ、あんた達もね」
五人にさらに言った。
「幸せになりたいなら」
「誰でもそう思いますね」
理虹はそれはと即座に答えた。
「やっぱり」
「よかったら今日私が言ったことをね」
「覚えておくことですか」
「いいと思ったらね」
微笑んでこうも言った。
「そうしてね」
「いいと思ったらなんですね」
「人の言うことって間違いもあるでしょ」
「変なこと言う人とか」
「そんなこと聞いてもね」
そうしてもというのだ。
「駄目だからね」
「だからですか」
「ネットのいいねみたいにね」
このボタンをクリックする様にというのだ。
「いいと思ったらね」
「覚えておくことですか」
「そう、それで変とか思ったら」
その時はというのだ。
「忘れていいわよ」
「そうですか」
「だからね」
それでというのだ。
「そうしてね」
「それじゃあ」
「まあね、人に迷惑かけないなら」
「いいんですね」
「それが第一よね、迷惑かけてると」
そうしていると、というのだ。
「嫌われてね」
「それで最後はですね」
「自分に返ってきて」
そうなってというのだ。
「不幸になるから」
「迷惑はかけないことですね」
「どうしてもかけるけれどね」
「生きてると、ですね」
「そうなるけれど」
それでもというのだ。
「意識して気を付けるとそれだけでね」
「違いますね」
「かける度合いが違うから」
迷惑をというのだ。
「だからね」
「気を付けることですね」
「そうしていってね、それじゃあ歌っていい?」
「あっ、はい」
理虹も言われてすぐに応えた。
「それじゃあ」
「歌わせてもらうわね」
「それで何を歌います?」
「ユーミンね」
この歌手の曲をというのだ。
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