第百八話 乱痴気騒ぎはその十三
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「何があってもね」
「許したら駄目ですね」
「冤罪ふっかけるのもね」
店長はこうも言った。
「痴漢も問題だけれど」
「痴漢冤罪も問題になってますね」
「触られた、痴漢だって叫んだら」
「それで叫ばれた人終わりですね」
「人生がね」
「かなり悪質ですよね」
「これをゲームでやって」
そうしてというのだ。
「人を陥れて人生壊してね」
「喜んで幸せを感じることもですね」
「駄目よ」
「痴漢より悪質でしょうか」
「人生壊すからね」
冤罪をかけられた相手のそれをというのだ。
「確かに痴漢よりもね」
「悪質かも知れないですね」
「そう思ったわ、今ね」
「そうですね」
「こんな悪質な遊びで幸せになることもね」
「許したら駄目ですね」
「まあ腹が立ってそうしてやろうかって思うことは」
考えることはというと。
「よくない考えでも実行に移さなかったら」
「いいですね」
「考えてもしないこともね」
「悪いことを」
「大事よ」
そうだというのだ。
「やったことは戻らないから」
「悪いことを考えても」
「しない、それも結果としてね」
「幸せになりますね」
「そうよ、悪事は自分に返って来るから」
「さっきお話した自分しかない人も同じですね」
「そう、そうした人って悪いことばかりするのよ」
こう一華に話した。
「自分さえよけばよくてね」
「モラルもないんですね」
「そんな人もいるわ」
実際にというのだ。
「稀にね」
「そうなんですね」
「ばれないとね」
そうであるならというのだ。
「もうね」
「何でもしますね」
「それでばれても」
そうなってもというのだ。
「訴えられないとね」
「平気ですね」
「そしてもっと言えばね」
店長はさらに話した。
「訴えられても実刑にならないとね」
「平気ですね」
「そうよ、まあ流石にここまで酷いのはそうはいないけれどね」
「ばれないと平気とか」
「ばれないと平気なんてモラルだと」
それならというのだ。
「冗談抜きでね」
「どんな悪いこともしますね」
「私利私欲でね」
「嫌われるとかそんなレベルじゃないですね」
「もう反社会的とかね」
「そんな人になりますね」
「そうよ、もうね」
それこそというのだ。
「自分しかなくてもまだね」
「モラルがあったら」
「ましだけれど」
「それでモラルもないと」
「ヤクザ屋さんでも下の下以下の」
その反社会的人物の中でもというのだ、店長はこれまでの人生で見てきたものを思い出して嫌に思いながら話した。
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