第四十二章
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「完全にな。化け物だ」
「だからそう言っているだろう?」
アークは今の登の言葉も頭からせせら笑ってみせた。見下ろすその巨大な眼には明らかに下等なものを見下す侮蔑したものが浮かんでいた。
「俺は化け物だと。そして」
「レジェンドルガの主か」
「その通りだ。俺は仮面ライダーアーク」
己のライダーとしての名前も言う。
「スサノオの下で戦うレジェンドルガの主だ」
「では俺も言おう」
彼を見上げたまままた言うのだった。
「俺は仮面ライダーサガ」
「それはもう知っている」
「人間だ」
ファンガイアの王である以前に、というのだった。
「人間として闘うライダーだ」
「では今からその人間を踏み潰してやろう」
アークは悠然と構えを取りながら彼に対して告げてきた。
「この俺の手でな」
「残念だが潰されるのは貴様だ」
その悠然と構えるアークを見上げたままの言葉である。
「俺ではなくな」
「では俺が貴様を倒すというのだな」
「そうとしか聞こえないと思うがな」
言いながら彼も身構えるのだった。
「俺の今の言葉はな」
「そうだな。では戯言として受け取っておこう」
こう言うと共にだった。
その丸太の如き右足を動かしてきた。その足で登を思いきり蹴り飛ばそうとする。
「死ね」
「この程度!」
登は上に跳びそれをかわす。そうして右手にジャコーダーロッドを出しそのうえでアークの頭を狙おうとする。しかしここで今度はアークの右腕が迫ってきたのだった。
「生憎だが俺は大きい」
「そんなことはわかっている」
「わかっていれば貴様が勝てないこともわかっている筈だ」
言いながらその右の拳を彼にぶつけようとするのだった。
「大きさはそのまま力なのだからな」
「果たしてそうかな?」
しかし登はアークの顔の高さでジャコーダーロッドを構えたまま不敵な言葉を出してみせた。
「それは。その通りなのか」
「また違うというのか」
「その通りだ。その拳!」
己の左から来るその拳を見ての言葉だった。
「既にわかっていた。来るのはな」
「わかっていたというのか」
「そうだ。貴様は右利きだ」
これまでの戦闘でそれを見抜いていたのだった。
「ならば」
「ならば。どうするつもりだ?」
「こうさせてもらう!」
叫びながらその右手に持つジャコーダーロッドを突いた。それはアークの右拳に深々と突き刺さりその動きを完全に止めてしまった。
「くっ、貴様!」
「これだけではない!」
アークの顔にさらに後方宙返りの要領で足の先で蹴りを入れそのうえで着地する。一旦両膝を屈してそれで衝撃を殺してから再び立ち上がりジャコーダーをビュートの形にしてそのうえで再びアークの身体を打った。
するとそれによりアークの全身を電撃の
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