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人生コンティニューしたらスクールアイドルを守るチートゲーマーになった
86話 Thousandの堤も崩れ始める
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津に住んでたらそれくらいわかる……それにそっちの子は、お前と月がよく遊んでた伊口ファウンデーションの孫だろう。」
「!!」


驚いた……この人に会っても記憶が蘇らない????おそらく俺はこの人と直に出会ったことはない。となると、孫たちが側で遊んでいるのを傍観した人間の顔を覚えているということになる。

だが知っているのなら話は早く進む故、好都合だ。俺は早速本題を切り出す。


「渡辺祖父、静岡学校連盟の理事としてあなたに頼み事がある。」
「ほう。」
「学校連盟の理事会に俺と小原魁に発言させてほしい。」
「是非お願いする!」


魁が語気を強め、その要望の実現を乞う。渡辺祖父は杖を左手に持ち替え、少し微笑みながら我々に言葉を返す。


「君たちの要件はだいたい月から聞いている????浦の星学院の統廃合を阻止するのが目的だろう?」
「まぁ、そんなところです。」

魁がそう答えると、渡辺祖父は杖を使って掛けていた黒ソファから立つ。

「孫の頼みなら是非受け入れよう……しかしどうするつもりだい?株売却などはビジネスも絡んでくる関係で、易々と翻意はできないと思うが。」
「そこでのプレゼンはプランの前半部。後半のプランを目の当たりにすれば、絶対変わるはずだ……」
「自信のみ……か?」
「いや、俺は実力を把握した上での自信さ。」


俺は薄笑った。






???????※???????




「じゃ、また明日!」
「おう、じゃあな!」


用件を終えた俺と魁は、曜と流れ解散し、そのまま俺の家へと向かう。

「しかし明日が理事会とは……ギリギリ間に合ってよかった。」
「なんてことは無い。もし予定がずれ込むなら、理事会を無理やり開催させたさ。ゴリ押しと頭脳戦がゲームの極意なんでな。」
「才らしいか……」


ゴリ押しと頭脳戦……戦闘ゲームでは相反する概念。通常は後者が好まれるが、かと言って頭脳を毎回働かせられるほど人間は上手くできていない。ピンチになれば誰でも思考が短絡的になる。しかし俺は、長年のゲームでそれを克服している????それは実際の戦闘であっても変わらない。


「さて、いよいよ廃校から浦の星を守る時だ!!」
「そんな日は来ませんよ………!」
「…?」


魁の話を遮るように俺たちの目の前に現れたのは……はぁ〜だるい。


「いやーほんとシラける。このタイミングのテメェはよ。」
「父さん……!」


小原兆一郎……このメンタルは少しばかり見習うべきだろうか。


「久しぶりだな伊口才。今日こそ決着をつけようじゃないか……」
「決着も何もお前がだいたい敗走してるじゃねえか。」


久々に聞いたこのイライラ感。例え
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