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人生コンティニューしたらスクールアイドルを守るチートゲーマーになった
86話 Thousandの堤も崩れ始める
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なんだぜ?」
「え!?そうだったの月ちゃん?」
「うん、だから僕は静真高校に通ってるし曜ちゃんも誘ったんだけど……千歌ちゃんと一緒がいいって言うからさ。」
「そ、そうだったっけ……///」

曜が顔を赤らめる。

ここで俺はあることを思い出して、魁に尋ねる。


「魁、お前あの時オハラの株価どうなってた?」
「………」
「おい、いい加減目ぇ覚ませ!」
「え、あぁ、え、オハラエンタープライズの株価のことか?????上がってた。しかも暴騰と言っても過言じゃないほどに。」
「おかしい……俺の見立てじゃ、何もなければ株価は安定しているはずだが????何か大掛かりなプロジェクトでも打ち出したか。」
「そりゃぁ……多分ロケットの打ち上げだろうな。」
「ロケット?」
「オハラは定期的にロケットを打ち上げてる。いろんな目的でな。それは株価上昇にも一役買ってるってわけさ。」
「なるほど……ここにきて資金調達をしに来たか。」


そんな話で時間を潰していると、月の家までついた????何度も来ているこの家は、渡辺家の本家ということになるか。俺やホテルオハラほどではないが、かなり大きな家だ。明治の洋館に近いか。

早速お邪魔させてもらい、お祖父さんがいる応接間へと月に案内される。


「おじいちゃん〜曜ちゃん来てくれたよー」
「そうか……」


いくら話を通してくれているとはいえ、この家の人物に紹介もなしにドタドタと上がり込むわけにもいかないので、俺と魁は扉の側でその様子を覗く。

その部屋に座っているのは、杖を携えた紺青の眼を持つ白髪の男性。まさしく月と曜のお祖父さんって感じの人だ。500年前に曜のご先祖であろう人を見たが、その美形の血筋を現世に残す……そんな人物。俺が出会うAqoursメンバーの尊属の中で、一二を争う美形と言える。もうゆうに70代を過ぎてもこの顔の若さには驚かされる。

そんな彼は自身の孫である曜に声をかける。


「曜、元気だったか……?」
「うん!おじいちゃんも元気そうでよかったよ〜!」
「お前のパパは元気か?」
「うん、一ヶ月前に帰ってきた時は大丈夫な感じだった。」
「そうか……」


俺は肌で感じ取っていた。渡辺祖父は明らかに曜に負い目のような、未練のような、はたまた畏れを抱いている。それは確実に言える????それはここ数年なんてレベルじゃない、曜が生まれて間もない頃からの確執に違いない。

曜はそれに気づいていないだろうが?????

渡辺祖父は開いた扉から俺と魁を指差す。


「今日は、そこの人が主じゃないのかい?」
「あ、うん???私のクラスメイトの才君と魁君。」
「そっちの子は小原家の子か……?」
「おじいちゃん知ってたの?」
「何年も沼
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