暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第183話:地に輝く星座を巡って
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らだって粒揃い。特に結社幹部の2人の存在は大きかった。この2人の存在は特にサンジェルマンを相手にする時に必ず意味を持つ。

 颯人はその確信を胸に、冷めたコーヒーを一気に流し込むのだった。




***




 カリオストロとプレラーティにより情報提供された神社は、S.O.N.G.、そして八紘らの調査により敵の最終目標と目された場所と一致した。弦十郎は即座にその場所にエージェント達を派遣。サンジェルマンが来た時の為の警護に当たらせていた。

 しかし…………

「うわっ!?」
「ぐっ!?」

 神社境内の各所に配置されていたエージェント達は、サンジェルマンの錬金術により次々と分解され生命エネルギーへと変換され無力化されていた。普段の男装とは異なり、裸足の上に白いコートを羽織っただけのサンジェルマンが境内を進む。その後に続くティキは、あちこちから上がる悲鳴を耳に疑問を口にした。

「有象無象が芋洗いって事は、こっちの計画がモロバレって事じゃない? あの2人、連中にチクったんだよッ!」

 アダムの計画を邪魔するなんて許せないと地団太を踏むティキ。対してサンジェルマンは、2人が裏切ったかもしれないと言う可能性に対して否と答えた。

「そうとは限らない。あの子なら、こちらの作戦に気付いてもおかしくはないわ。それだけの材料は既に向こうも手にしている筈だし」

 実際問題、調神社を訪れて古文書を読み解いた時点でS.O.N.G.は大まかな計画の概要を察していた。だからカリオストロ達の寝返りが無くともここにエージェントを配置していた事は間違いない。だがそれにしたって行動が迅速過ぎる。この状況にサンジェルマンは仲間と思っていた2人に裏切られたのではないかと言う疑念を抱かずにはいられなかった。

――だとしても……もう、私は止まれない。例え1人になろうとも――

 孤独な戦いに臨む覚悟を胸に、コートを脱ぎ去り白磁の様な裸体を晒して儀式を行おうとした。

 その時である。

「見つけた……見つけたぞ、サンジェルマンッ!」
「ッ!? お前は……!」

 茂みの中から現れたのは、目の下に隈を作った痩せぎすの男。レギオンファントムとして各地で騒ぎを起こしていた、レンと言う男であった。

「何故ここが分かったの?」
「見くびらないでくれ。私も、元は君らと同じ錬金術師だったじゃないか」

 そう、何を隠そうレンも元は錬金術師。嘗てはサンジェルマンと共にパヴァリア光明結社に身を置く男であった。昔は彼も、組織の計画の一端を担おうと精力的に活動していたのだが、その活動の最中に事故で体内の魔力が活性化。制御できずファントムと化してしまったのである。

 人間としての肉体を失い、ファントムとしての意識に完
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